NY演劇留学記112|ブロードウェイ『シカゴ』を最前列で観劇!

8時30分起床。

朝はいつものようにブロードウェイへ向かう。

目的はラッシュチケット。

当日券を格安で購入できる制度で、100ドルほどのチケットが25ドル前後になる。

席は選べないけれど、思わぬ良席になることも多い。

今日の僕は、なんと最前列

しかも張り出し舞台の角という最高の場所だった。

ニューヨークでミュージカルをたくさん観たい人には、本当におすすめのシステムだ。

11時に帰宅し、読書。

今日は3本の戯曲を読み終えた。

スーザン・グラスペルの**『ささいなこと』**、

エルマー・ライスの**『計算器』**、

そしてルイジ・ピランデルロの**『作者を探す六人の登場人物』**。

『ささいなこと』は、一幕物の短い作品。

近所で起きた殺人事件をきっかけに、男性たちが見落としていた真実へ女性たちがたどり着く物語だ。

『計算器』は、25年間勤めた計算係が機械化によって職を失い、専務を刺してしまう。

その後は死後の世界が舞台になるという、不思議な展開だった。

そして一番印象に残ったのは『作者を探す六人の登場人物』。

芝居の稽古場に「芝居の登場人物」そのものが現れ、自分たちの物語を演じてほしいと頼みに来る。

現実と演劇、虚構が入り混じる構成がとても刺激的だった。

夕方は神社関係の知人宅へ。

「いただきます」と「ごちそうさま」についてのお話を聞く。

この言葉には長い由来があり、本来はもっと長い表現だったことを初めて知った。

とても美しい言葉だったので、これからは大切に使っていこうと思う。

夜8時からは、ブロードウェイ・ミュージカル**『シカゴ』**を観劇。

映画版が大好きなので期待していた。

正直に言えば、映画版の豪華なキャストやセットには及ばない。

キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、レニー・ゼルウィガー、リチャード・ギアの存在感はやはり特別だ。

舞台は驚くほどシンプルだった。

ステージの大半をオーケストラが占め、俳優たちが演じるスペースはほんのわずか。

それでも、いや、だからこそ思った。

この限られた空間だけで観客を魅了し続ける役者たちの実力は、本当にすごい。

最前列だったので、歌声も息遣いもダンスも間近で感じられた。

舞台ならではの迫力を存分に味わえた。

終演後、歩いて帰宅。

すると、さっきまで舞台で踊っていた女優さんが横を走り抜けていく。

指揮者らしき女性も、その後ろを歩くオーケストラのメンバーもいた。

みんな、一仕事終えた充実感に満ちた表情だった。

その姿が、とても格好よかった。

今日もたくさん刺激を受けた。

明日はもっと刺激を受けよう。

それでは、おやすみなさい。

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