NY通信Vol.129:ロッキー・バルボア!

映画『ロッキー・バルボア』を観て感動した演劇留学生。

朝9時30分起床。

この日も雲ひとつない快晴。

コーヒーと本を持って、近所の公園へ向かった。

高層ビルに囲まれたマンハッタンでは、冬でも太陽の光を求めて場所を移動する。

日陰を避けて川沿いまで歩くと、そこは松井秀喜選手が住んでいると聞いていたマンションの近くだった。

歩いてわずか5分。

いつか偶然会って、友達になれたら面白いな、なんて考えながら歩く。

この日は二冊の戯曲を読み終えた。

まずはストリンドベリの『父』。

猜疑心に取りつかれた夫と、したたかな妻。

子どもの教育方針を巡る対立はやがて破滅へ向かい、最後には妻の策略によって夫は精神病院へ送られてしまう。

恐ろしい物語だ。

それでも作者は、どちらが正しいかを最後まで断定しない。

だからこそ考えさせられる。

僕には、結局どちらにも非があったように思えた。

続いてバーナード・ショーの『聖女ジョウン』。

神の声を聞いたと信じる一人の少女が、その圧倒的な存在感で兵士や貴族、王まで動かし、フランスを救っていく。

最初は爽快な英雄譚かと思った。

しかし、平和が訪れると彼女は一転して異端者とされ、魔女裁判にかけられ、火刑に処される。

世の中の理不尽さを描いた作品かと思いきや、それだけでは終わらない。

死後の世界まで描かれた壮大な物語だった。

夕方、ふらっと映画館へ。

観たのは『ロッキー・バルボア』。

「もう、さすがに戦わないだろう。」

そう思っていた。

……戦った(笑)。

そして、またしても軽く感動してしまった。

本格的なボクシングファンや映画通から見れば、いろいろ意見はあるのかもしれない。

でも僕は、スクリーンいっぱいに映るシルベスター・スタローンから、不思議な余裕と優しさを感じた。

特にラストシーンは、とても温かかった。

マイク・タイソンが出演していたのも思わぬ楽しみだった。

帰宅後は、ニール・サイモン『おかしな二人』の原書をついに読了。

辞書を片手に少しずつ読み進めてきた一冊を読み終えた達成感は大きい。

その後は翌日の授業準備。

こうして充実した休日も終了。

明日からまた全力で頑張ろう。

それでは、おやすみなさい。

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