7時起床。
朝練に出かける直前、カミルから「遅れる」と電話・・もう・・。
4号室のTさんにもらったハマチカマとごはん、味噌汁で最高の朝食をいただく。そして朝練。
1コマ目、アクティング。週一ピケ。
来週から始まるエクササイズについて説明があった。1年最後のエクササイズだ。
今までの要素、想像上の環境、アクティビティ、感情準備に、今度はリレーションシップ(人間関係)が加わる。
また二人一組でやるんだけど、例えば二人は「新婚の夫婦」とかね。
これで、あとは「キャラクター」が加われば完了だ。これは2年生でやる。
毎回感心するけど、ほんとシステマチックやわぁ。
芝居を始めて6ヶ月のクラスメイトを見ていて、日本で出会った鈍感な役者より、すでにいいと思える役者もいる。
あるところまでは、ほんと連れていってくれるんやな。
もちろん、その先は自分だけど。
ピケ、役者になるということについて、
「一流のピアニストやバイオリニスト、野球選手や陸上選手。彼らが練習しないでああなれたと思うかい? 役者も同じだ。一流になりたかったら、ずっとプラクティス(練習)しなければなれない」
とコメント。
その通りだと思う。
時々日本で出会う「自分ってセンスあるでしょ」的な役者なんか、かる~く吹き飛ぶコメントだ。
もう一つ。
リレーションシップについて、ピケが自分の体験を話してくれた。
20年前、付き合っていた外見も中身もほぼ完璧な彼氏がいた。
その頃のピケはいろんな悩みを抱えていて、「わけわかんない状態」だったらしい。
先生としてこの学校に初登校する朝、それが最高潮に達する。
そんな状態のピケをじっと見つめて、彼が静かに一言。
「They are lucky.」
――生徒たちは幸運だよ。
その一言で、気持ちがものすごく楽になったという。
「私はその一言を一生忘れない。人間関係とはそういうものだ」
いい話やなぁと思った。
2コマ目、バレエ。はげむ。
3コマ目、ミュージック。
今日は座学。「マイナースケールとマイナーキー」。
4コマ目、アクティング。週一クイントン。
一発目、しーばらとカミル。
僕らのシーンは、濡れ衣で学校を辞めさせられた科学者の夫、しーばら。
法廷で無実を訴えるも3回敗訴し、すべてをあきらめている。
そんな夫に、世間体もあって「もう一度法廷で戦って」と迫る妻、カミル。
一回目やる。
あまりよくない。
終了後、シーンについて聞かれる。
しーばら、一生懸命説明する。そしてアドバイスを受ける。
二回目。
やる。
……来た。
カミルも、しーばらも、泣いてしまった。
クラス歓声。
クイントンにも、
「若い(35だけど)カップルの真剣な悩みが見えた。とてもよかった」
と言われる。
来た、いい感じ!
放課後、カミルはものすごくいい気分。すっかり盛り上がっている。
というわけで、そのまま1時間くらいセリフを言い合った。
明朝、ラストパフォーマンスだ。
ところがカミル、またすぐ前のめりになる。
「カミル、今日のことはもう忘れろ。僕はもう忘れた。明日は明日だ。楽しもう」
と、しーばら。
さて、どうなりますか。
ものすごく疲れた。
帰宅後、次の歌を選び、歌詞を書き出した。
暗記して、一週間後にまた歌う。
今日は何回も聴いて、まず曲を頭に入れた。
夜、テレビで「世界的に有名なピアニストから直々にレクチャー」という番組をやっていた。
しーばら、そのピアニストが誰なのかは知らなかった。
レクチャーを受ける方も、相当の腕前だ。
芝居とまったく同じようなことを言っていておもしろかった。
「君はなぜそこを強く弾かないんだ? 楽譜はクレッシェンドだろ?」
「この時の感情として、僕はそうは弾きたくないんです……なんたらかんたら……すみません」
「いやいや、謝らなくていい。僕は非難してるんじゃない。理解したいんだ。理解できれば、多分君の助けになれると思う」
演技でも音楽でも、相手を頭ごなしに否定するんじゃなくて、まず「なぜそうしたのか」を理解しようとする。
そのうえでアドバイスをする。
こういう教え方が理想だなぁ。
というわけで、今週もあと一日だ。
やるよ。
それでは、ぐっすりとお休みなさい。
*最近、日記があつくるしい。すみません、気をつけます。


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