NY演劇留学記120|ニューヨークで出会った『SNOW SHOW』の魔法

10時30分起床。

前日に飲んだ翌日、ゆっくり眠れる幸せをしみじみ感じる。

アルコールもすっかり抜け、お茶を何杯も飲みながらのんびり過ごす。

午前中はmixiで友人たちの日記を読む。

みんな個性的で、本当に面白い。

午後は、神社関係の友人宅へ。

帰国準備のための引っ越し書類整理を少しお手伝いした。

このご夫婦との出会いは少し不思議だ。

ニューヨークの神社へ赴任してきた神主さんと、そのご主人。

実はご主人とは、文学座研究所時代の同期だった。

最後に会ってから5〜6年。

まさかニューヨークで再会するとは思ってもいなかった。

しかも彼は、以前にも増して本当に素敵な人になっていた。

お二人とも表現者でもある。

神主さんは歌手。

ご主人は『古事記』を題材にした一人芝居を上演する俳優で、アメリカでも何度も公演を重ねている。

神道にも表現にも誠実に向き合う姿勢が、とても印象的だった。

この日は初詣のために、100個以上のお餅を手作りしていた。

ニューヨークのマンハッタンで、つきたてのお餅を食べる。

なんとも不思議で、贅沢な時間だった。

しかも年明けには、神主さんがカーネギーホールでコンサートを開く予定になっている。

その幕間で、ご主人と僕が何かパフォーマンスをする計画も進行中だ。

今からとても楽しみだ。

夕方からは、そのご夫婦と一緒に**『SNOW SHOW』**を観劇。

主演の道化師ディレックは、お二人の友人でもあるという。

舞台はほとんど台詞がない。

道化師たちが、言葉ではなく身体と表情だけで人生を描いていく。

客席にも雪が降り、

水が飛び、

巨大な蜘蛛の巣が広がる。

観客全員を巻き込みながら進んでいく舞台だった。

言葉がなくても、世界中の人が同じように笑い、驚き、楽しめる。

演劇の原点を見たような気がした。

終演後は楽屋へ案内していただき、ディレック本人ともお話しすることができた。

穏やかで優しい、とても素敵な紳士だった。

写真を撮り、サインまでいただく。

こんな経験ができるとは思っていなかった。

劇場を出る頃には、お腹がぺこぺこ。

神主さんおすすめの中華料理店**「粥之屋」**へ向かう。

お粥を中心に、どれも本当においしい。

たらふく食べて、大満足だった。

二人とも今日は本当にありがとう。

帰宅したのは午前1時。

寝る前には愛読書『サバイバル読本』を開き、なぜか「どぶろくの作り方」を読んでしまう。

この日記は翌朝書いている。

日本は、ちょうどこれから夜だね。

それでは、おやすみなさい。

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