NY演劇留学記119|ニューヨークで松井秀喜選手と!?

9時起床。

まずはお湯を沸かし、お茶を一杯。

そんなゆったりした朝から一日が始まる。

午前中は読書。

今日は、

ジョン・パトリック・シャンリィの**『マンハッタンの女たち』『ダニーと紺碧の海』**、

そしてトニー・クシュナーの**『エンジェルス・イン・アメリカ 第一部』**を読み終えた。

『マンハッタンの女たち』は、ニューヨークで暮らす30歳前後の女性たちを描いた作品。

『セックス・アンド・ザ・シティ』を、もっと丁寧に、もっと真実に描いたような印象だった。

特に印象に残ったのは、デュークとジュディのブラインドデートの場面。

お互い本音をぶつけ合いながら、そのやり取り自体を楽しんでいる。

そして、その本音にちゃんと振り回されてもいる。

人間らしくて、とても愛おしい。

こんな会話ができる相手とは、きっと退屈しないだろう。

……付き合うとなると、少し大変そうだけれど(笑)。

『ダニーと紺碧の海』も面白かった。

孤独と怒りを抱えた男女が、本音をぶつけ合いながら少しずつ心を開いていく。

軽快な会話の奥で、人間の孤独をしっかり描いている作品だった。

そして『エンジェルス・イン・アメリカ』。

エイズを題材にした現代演劇の代表作で、ピューリッツァー賞とトニー賞を受賞している。

実は以前、僕もトニー・クシュナーの**『ホームボディ/カブール』**に俳優として出演したことがある。

アフガニスタンについてお勉強し、膨大な台詞を覚えた苦労を思い出しながら、

改めてこの劇作家の凄さを感じた。

夕方は、ニューヨークで活動する俳優仲間と飲みに行く。

一緒に来ていたのは、アメリカ在住25年という日本人俳優。

最初は少し距離があった。

でも昼間に読んだ戯曲の影響もあったのだろう。

僕は遠回しな腹の探り合いより、本音で話したくなる。

思わず、

「自分のことを話すのは苦手ですか?」

と聞いてしまった。

少し踏み込みすぎたかもしれない。

それでも、その後は打ち解けて、演劇のことや留学のことなど、いろいろな話ができた。

帰り道もTさんと歩きながら演劇談義。

良い時間だった。

帰宅後は、コリアンタウンで飲んだお酒の余韻もあり、そのまま眠ってしまった。

この日、日本語の無料情報誌**『ジャピオン』**を手に入れた。

表紙の特集は、

「ニューヨークの第一線で活躍する5人」

そこには、ヤンキースの松井秀喜選手と並んで、僕の名前も載っていた。

……いやいや恐れ多すぎます・・。

松井選手は本当にニューヨークで活躍している。

他の方々も、それぞれ第一線で仕事をしている。

でも僕は。

まだ稼げてもいないし、留学資金を切り崩しながら勉強しているだけ。

「活躍してへんやん!」

と、一人でツッコミを入れてしまった(笑)。

とはいえ、こうして記事にしていただけたことは素直にうれしい。

いつか本当に胸を張って「活躍しています」と言えるようになりたい。

そんなことを思いながら眠りについた。

それでは、おやすみなさい。

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