朝7時に一度目が覚めた。
……が、休日の特権。
もう一度布団へ。
これ以上ない幸せな二度寝を満喫し、気が付けば11時30分だった。
今日は何もしないと決めた。
ギムレットを片手に読書を始める。
ライムジュースがなくなると、今度は焼酎のロックに切り替える。
昼間からゆっくり酒を飲み、本を読み、気持ちよく酔って、そのまま昼寝。
なんとも贅沢な休日である。
夜7時。
電話で目が覚めた。
ダンからだった。
「今夜、うちに来る約束だったよな?」
すっかり忘れていた。
「9時半ごろ行くよ。」
そう答えて、もう一度少し横になる。
シャワーを浴び、夜風の気持ちいい街を歩く。
ダンの部屋は、僕のアパートから徒歩10分ほど。
初めて訪ねたが、元ホテルを改装した35階建ての高層マンションで、彼は21階にルームメイトと暮らしていた。
窓からはイーストリバー越しにクイーンズの夜景が一望できる。
僕の五畳・窓なし生活とは大違いだ。
部屋にはハロルドと、Bクラスのブリアナも来ていた。
ルームメイトたちも気さくで、一気に場が盛り上がる。
ビール。
テキーラ。
ジントニック。
次から次へとグラスが空いていく。
……
……
……
そして
次に気が付いた時、僕は自分のアパートのトイレで倒れていた。
帰り着いてはいたみたい・・途中の記憶がまったくない。
アメリカで初めての記憶喪失。
一年ぶりだった。
翌朝、この日記を書きながら思う。
たまには、こんな日もある。
……いや、「たまに」で十分だけれど。
それでは、おやすみなさい。


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