朝7時起床。
早起きして、スピーチの宿題を暗記する。
……まったく覚えられない。
意味のある文章ならまだしも、意味を持たない英文を覚えるのは本当に難しい。
1コマ目はアクティング。
シーンスタディも今日が最終日だ。
今日は少し視点を変え、「もし自分ならどう演じるか」を考えながらクラスメイトの芝居を観ることにした。
レビーとジョン。
夜中に突然、「部屋を覗いた!」と怒鳴り込まれるジョンは、迷惑そうに応戦する。
僕ならどうするだろう。
相手が誰かも分からない夜中の訪問なら、まず恐怖でいっぱいになる。
そんなプランを選ぶ気がした。
続いてキンバリーとクリス。
役者として生活が苦しく、望んでいなかった妊娠に戸惑う夫。
僕なら、不安はあっても必死に喜ぼうとする人物として演じるだろう。
キャシーとマット。
浮気をして少し後ろめたい気持ちで帰宅する妻。
僕なら逆に、妙に上機嫌で帰ってくるかもしれない。
ブリアナとマコーレ。
浮気をして開き直るように帰宅する夫。
僕なら、
「ごめんなさい!」
を二億四千万回くらい繰り返すプランだ。
もちろん芝居の話である。
昼休みには、ローズおばあちゃんからチョコレートカスタード入りのベーグルをいただいた。
初めて食べたが、とてもおいしい。
午後はバレエ。
続いてスピーチ。
今日の課題は『Jabberwocky』。
意味を持たない英単語だけで書かれた有名な詩を、自分なりに物語として解釈し、人前で演じるという授業だ。
暗記は必須ではない。
それでも挑戦した。
しかし、意味のない言葉は本当に覚えられない。
結局、暗記できたのは三分の一ほどだった。
僕は「ジャバウォッキー」を伝説の怪物に設定した。
死の間際の父から、
「その怪物の生き血を飲めば助かる。」
と託され、旅に出る。
数々の困難を乗り越え、ついに怪物を倒し、生き血を持ち帰って父を救う。
そんなファンタジーとして演じた。
会場は大笑い。
とてもうれしかった。
ジェイドはメイクまで施して登場。
みんな思い思いの世界観を作り上げ、とても楽しい授業になった。
帰りはダンと歩きながら帰宅。
日課を半分終えたあと、自分のシーンで使えそうなアクティビティや感情準備を考える。
気づけば10個ほどアイデアが浮かんでいた。
今日は頭がよく働く。
夜になると、管理人のザヒが従兄弟のハッサンを連れてきた。
彼はインディアナ州で雑貨店を経営しているという。
そのまま酒宴に誘われた。
とても楽しい時間だった。
ハッサンは一年間、禁酒・禁煙を続けていたらしい。
ところが、その日はどちらもあっさり解禁。
彼からは日本についてたくさん質問された。
こちらも、バングラデシュについていろいろ教えてもらう。
印象的だったのは名前の話だ。
バングラデシュでは「ムハンマド」という名前が非常に多いため、日常ではミドルネームで呼び合うことが多いという。
国が違えば、文化も習慣も本当に違う。
宗教や経済の話から始まり、最後はやっぱり男同士の話題へ。
結局、このあたりは世界共通らしい。人間対人間話せばわかる。
今日もたっぷり楽しんだ。
明日はもっと楽しもう。
それでは、おやすみなさい。


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