NY通信Vol.135:カーネギーホール出演!

カーネギーホールの舞台袖から本番を待つ出演者のイメージ。

7時30分起床。

外は小雨。

実は僕、かなりの雨男である。

そして今日は、いよいよカーネギーホールの舞台に立つ日。

出演時間は幕間のわずか10分。

それでも、やるからには全力で挑み、思いきり楽しむ。

それが僕のスタイルだ。

景気づけに、昨夜に続いて朝もサーロインステーキを焼く。

朝なので塩、こしょう、しょうゆを少々。

ディジョンマスタードであっさり味に仕上げた。

ま、朝からお肉だけど・・。

9時30分、カーネギーホールへ。

楽屋に入ると、日本で舞台に立っていた頃と同じように、客席や舞台を歩き回り、空間の広さや響きを確かめる。

今回の作品は無言劇なので声を出す必要はないのだが、それでも舞台に立つ前のルーティンは変わらない。

テルと近くのスターバックスでカプチーノを買い、楽屋口で一息つく。

「俺たち、今めちゃくちゃ格好よくない?」

まるで中学生のようなことを口にすると、テルは笑いながらうなずいた。

歌や演奏チームのリハーサルの合間を縫って、僕たちも最終確認を行う。

テルは出演だけでなく、舞台監督や制作まで担当していて大忙し。

その横で僕は少し仮眠を取っていた。

……ごめん(笑)。

今回の作品のテーマは、

「人間が繰り返す愚かさと、それでも残る希望」。

人間になる前の生命が知恵を手に入れ、人間へと進化する。

しかし、その瞬間から虚栄心や嫉妬、終わりのない欲望という「重荷」を背負うことになる。

火を使い、狩りを覚え、武器を作り、家を建て、文明を築いていく。

そして、自然すら支配しようとする。

しかし最後には大きな災いに飲み込まれ、自分たちの小ささを知る。

老いた人間はようやく自然と共に生きることの大切さに気付き、知恵の実を返そうとするが、その直前に力尽きる。

すると、大いなる存在は静かに知恵の実と重荷を次の人間へ渡す。

また同じ歴史が始まる。

人類は、この営みを永遠に繰り返すのかもしれない。

そんな思いを込めた作品だった。

本番では持てる力をすべて出し切った。

客席の反応も悪くなかったと思う。

クラスメイトもたくさん観に来てくれて、

「本当に良かったよ!」

と声をかけてくれた。

もちろん、自分では客観的な評価はできない。

もし観てくださった方がいたら、ぜひ率直な感想を聞かせてほしい。

自己採点は80点。

特に「重荷」の扱い方や所作には、まだ掘り下げられる余地があると感じている。

もっと稽古を重ねれば、さらに深い作品になったはずだ。

舞台を終え、一度帰宅。

その後は打ち上げに参加し、夜9時頃に戻ってきた。

温かいお茶を飲みながらほっと一息つき、ジェイドに借りた映画『ショーシャンクの空に』を観る。

何度観ても心を動かされる名作だ。

今日という一日を、心から楽しんだ。

そして今、少し喉が痛い。

どうやら風邪のひき始めらしい。

明日はゆっくり休もう。

……あ、夕方にはフリオが遊びに来るんだった。

まあ、それまではのんびり過ごそう。

それでは、おやすみなさい。

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