NY演劇留学記106|前期終了!ニューヨークで過ごした3か月

7時30分起床。

今日はいよいよ前期最終日

1コマ目はアクティングだった。

ジミーがみんなへ質問する。

「もし100万ドルあって、何をしてもいいと言われたら、何をする?」

これはマイズナーの本にも出てくる問いだ。

「イマジナリー・サーカムスタンス(想像上の状況)の中では、何だって自由に想像していい。」

そのことを体感させるための質問だった。

一人ずつ答えていく。

ここで面白いことに気づいた。

アメリカのクラスメイトは、家族の話になると男女問わず、本当にすぐ涙を流す。

20代前半の若者たちだ。

家族への愛情の深さを感じる。

そういえば僕も昔、会社員時代の新入社員挨拶で母親の話をした瞬間、涙が止まらなくなったことがあった。

話を戻そう。

もう一つ気づいたことがある。

何を話そうか迷って言葉に詰まると、特に女子はそのまま泣き出すことがある。

負けず嫌いな一面なのかもしれない。

みんなの答えも個性的だった。

ダンは、

「ポルシェを買って、最高の女性を助手席に乗せて走る。」

マックスは、

「高級ホテルを貸し切って、一晩中クレイジーなパーティーを開く。」

レビーは、

「全財産を使って最高のドレスを作る。」

そして僕は、

「世界中すべての国を訪れ、それぞれの国で100人ずつ友達をつくる。」

ジミーは答えている途中も、

「それから?」

「もっと具体的に。」

と次々質問を投げかける。

想像をどんどん広げていく。

面白いレッスンだった。

シーン・スタディは、マックスとダーニャだけ。

出来はあまりよくない。

終わったあと、ダーニャがぽつりと言う。

「このまま冬休みに入るなんて嫌。」

この3か月で、みんな本当に素直になった。

感じたことを、そのまま言葉にする。

僕自身も、以前よりそうなってきた気がする。

……これはアメリカナイズというより、演技を学んだからなのかもしれない。

今日の授業はここまで。

このあと1・2年生全員で、グループ・シアターの歴史を描いたドキュメンタリーを観る。

その後は学校でささやかなパーティー。

受付のローズおばあちゃんともハグ。

相変わらず「オ~スイートアリゲータ~」と僕をたくさん褒めてくれる。

ありがとう。

夜はイーストビレッジへ。

1859年創業という、とても古いアイリッシュバーに入った。

床にはおがくず。

昔ながらの雰囲気が残る、素敵なお店だった。

ほろ酔い気分で帰る途中、

やっぱりラーメンが食べたくなってしまう。

「Mちゃんこ亭」で一杯。

今度は家でも作ってみよう。

こうして前期が終わった。

自分で言うのもなんだけど、

本当によく頑張ったと思う。

留学は税金で行かせて頂いている。

この3か月は胸を張って報告できる。

……もちろん、本当に大切なのは結果だけれど。

夜、テレビではクリント・イーストウッドが出演していた。

映画『硫黄島からの手紙』について語っている。

司会者が、

「『ダーティハリー』の続編は作らないのですか?」

と聞くと、

「その質問にはもう飽きたよ。引退してフライフィッシングを楽しむハリーでも撮ればいいのかな。」

アメリカらしいジョークで笑わせていた。

さて、明日は久しぶりに朝寝坊。

……とはいえ、友人が遊びに来るので、料理でもてなす予定だ。

前期おつかれさま。それでは、おやすみなさい。

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