NY演劇留学記68|アクティング・ライフ!

演技も人生も、結局はやるしかない。

7時30分起床。

まだ少し熱があるようだ。


1コマ目、アクティング

今日から新しい課題が加わった。

「ドアから入ってくる人も想像上の環境(イマジナリー・サーカムスタンス)を持って入って来い」

というものだ。

これで、お互いがその場にいる理由を持つことになる。

うーん、なるほどマイズナー。

本当に少しずつ負荷を加えていくんだな。

大体2週間に一つずつ、新しい課題が増えているような気がする。


マコーレとジェイドがやった。

ひたすら部屋を掃除するマコーレ。

そこへ入ってくるジェイド。

ジェイドは19歳、生意気盛りのティーンエイジャーだ。

まだ若いので、相手の気持ちを察することが少し苦手だ。

見かねたジミーが途中から影武者となり、後ろからジェイドに助言を始めた。

たまらないのはマコーレだ。

何もわかっていないジェイドが、ジミーの助言によって急に思慮深い発言をする。

戸惑うマコーレ。

そしてそれを自分の力だと錯覚するジェイド。

ところが途中で、その影武者ジミーが突然いなくなった。

そこからが本当に面白かった。

マコーレは泣きながらジェイドを理解しようとする。

一方ジェイドは、突然後ろ盾を失い、どうしていいかわからなくなる。

まるで泳げない人が、川の一番深い場所で舟を降ろされ、

「後は泳いで行け」

と言われたような状態だ。

マコーレは泣きながら真っすぐジェイドを見つめ続けた。

そして最後にはジェイドも泣いた。

ジミーはジェイドの肩を抱きながら言った。

「ジェイド、君は体験しなくちゃいけない。
そして君は体験したんだ」

僕も泣いた。


ダーニャとダンもやった。

繰り返しそのものは特筆するほどではなかったが、途中ダンがこんなことを言った。

「あなたの言うことは理解している。
やるべきこともわかっている。
でも自分は泣いたり怒ったりする表現が苦手なんだ」

それに対してジミーは少し厳しく言った。

「誰も君のリアルライフにお金は払わない。
アクティング・ライフにお金を払うんだ。
リアルライフはDull(鈍い)んだ」

その言葉を聞いて、

昔、劇団の先輩が

「わからないならやれ!」

と言っていたのを思い出した。

そう。

僕たちは結局、やるしかない。

No Excuse.

嫌ならやめればいい。

また熱くなってしまった。


2コマ目、バレエ

ひたすらはげむ。


3コマ目、スピーチ

ひたすらはげむ。


放課後、一旦帰宅して仮眠。

夕方から神社のお友達の家へ向かった。

10日間同棲したコータロー君が、明後日帰国するのだ。

お別れに、彼のリクエストだったカレーをどっさり作った。

彼は唐揚げを作ってくれた。

さらにDVDプレーヤーとDVDまでくれた。

ありがとう。

唐揚げカレーをどっさり食べる。

体調もほぼ回復。

よかったぁ。


明日からまた全開で行く。

アツクルシイとか言わないでね。

それではぐっすりとおやすみなさい。

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