病状が回復せず、この日は留学後初めて学校を欠席することにしました。皆勤賞がなくなるのは残念でしたが、休養を優先することにしました。
受付のローズに電話をすると、「担任のジミーには私から伝えておくから、心配しないでしっかり治しなさい」と優しく声をかけてもらいました。
ところが、その後クラスメイトのダーニャから電話が入ります。
「カツ、どうして学校に来ないの? ジミーが電話するようにって言うから!」
どうやらローズから担任へは伝わっていなかったようです。思わず苦笑してしまう出来事でした。
ハウスメイトたちは本当に親切でした。雑炊、薬、スポーツドリンク、ホットミルク、アップルジュース、豚の煮込み、お茶漬け、高級梅干し、豚汁まで次々と差し入れてくれます。異国で体調を崩した身には、その優しさが何よりありがたく感じられました。
そんな中、前夜にはアパートの玄関前で強盗事件が発生していました。
被害に遭ったのは2号室の住人。アルバイト帰り、自宅のドア前で鍵を探している隙に、背後から近づいた犯人にバッグへ手を突っ込まれ、財布などを奪われたそうです。幸い命に別状はありませんでしたが、近所では同様の事件が続いていたとのことで、警察による現場検証も行われました。
ニューヨークは以前より治安が改善されたとはいえ、やはり油断はできない。そう改めて感じました。
病気で寝込み、身近で事件も起きたことで、「明日死んでも悔いのないように生きよう」という思いを再び強くしました。
この日は50時間以上眠り続けたでしょうか。翌朝には元気に回復していることを願いながら、一日を終えました。


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