NY通信Vol.171:南極探検!

厚い氷に覆われた冷凍庫を探検するように霜取りをする様子。

見渡す限り、厚い氷。

氷河期を迎え、何万年も放置された南極基地だ。

頼れるのは手にした一本のピッケルだけ。

少しずつ、少しずつ氷を砕きながら進んでいく。

手はかじかみ、感覚がなくなる。

一時間ほど経った頃。

振り下ろした一撃で氷が割れ、内部に閉じ込められていたガスが勢いよく噴き出す。

「プシュー!!、危ない!」

さらに掘り続けること一時間。

二万年前の氷の中から、当時の人類の食料らしきものを発見。

休み休みさらに掘り続けること全四時間。

ついに全貌が見えた。

こうして、ガビガビで使えなかった冷蔵庫の上の冷凍室が、ようやく復活した。

よかった、よかった。

肉も凍らせる。―冷凍庫の大掃除終了。

8時30分起床。

お茶を飲みながら読書。

冷凍庫との長い格闘の合間に、山本周五郎の『天地静大』を読み終えた。

舞台は江戸末期の東北の小藩。

時代の大きな変化に翻弄されながらも、学問に人生を懸ける一人の人物と、その周囲の人々を描いた物語だ。

この時代を扱う作品というと、坂本龍馬や吉田松陰、河井継之助のように、「改革」を前面に押し出した主人公が多い。

もちろん、そういう作品も大好きだ。

しかし、この作品は少し違った。

変革よりも、人間の生き方や本当の幸せを丁寧に描いている。

劇団の先輩に薦めてもらった一冊だったが、とても面白かった。

夕方は映画館へ。

観たかった作品は満席。

残念ながら諦めて帰宅した。

映画館まで歩いて10分ほどなので、こういう時も気軽に切り替えられる。

帰ると、4号室のTさんと、インドネシア出身のベンが焼き肉をしていた。

途中から参戦。

コリアンタウンで買ってきたという肉をごちそうになる。

うまい。

夜は、オーディション用の英文レジュメとバイオグラフィーを仕上げた。

あとは英語をチェックしてもらい、写真を用意すれば応募できる。

よし。

ニューヨークで俳優として、一歩踏み出してみよう。

今日はしっかり休んだ。

充電完了。

明日も休日だけれど、いよいよ本格始動だ。

それでは、おやすみなさい。

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