NY通信Vol.170:『硫黄島からの手紙』鑑賞!

ニューヨーク・マンハッタンの映画館で日本映画を鑑賞する休日の風景。

朝7時に一度目が覚める。

お茶を飲んで、もう一度布団へ。

気づけば昼の12時だった。

今日は久しぶりの休日。

心も体も、ゆっくり休ませることにした。

2号室のYさんの友人で、韓国出身のオースンとしばらく話をする。

日本語、中国語、英語を自在に操る彼は、韓国のテレビ局を退職し、来週からニューヨークの韓国系テレビ局で働き始めるという。

流ちょうな日本語で、こんな話をしてくれた。

「アメリカが文化的に強い関心を持っているアジアの国は、中国と日本です。自分の国の現状を見ると、少し歯がゆく感じます。」

彼は黒澤明監督や今村昌平監督の映画が好きで、日本語も映画を通して覚えたそうだ。

映画だけでここまで話せるようになるとは、本当にすごい。

その横を、Yさんがのんびり歩いていく。

「あ、ズボン裏返しにはいちゃった(笑)」

そう言いながら、裏返しのズボンのまま平然と部屋を横切る。

マンハッタンのど真ん中とは思えない、この力の抜け具合が何ともいい。

午後は、ミュージシャンのIさんからいただいた資料に目を通す。

舞台作品にできそうな、とても興味深い内容だった。

詳しくは、またいつか書きたい。

その後は、劇団の先輩からいただいた山本周五郎を読みながら、のんびり過ごす。

夕方から映画館へ向かった。

観たのは『硫黄島からの手紙』。

ニューヨークのど真ん中で、日本語の映画を観る。

それだけでも何とも不思議な気分だった。

館内は満席。

事前に「戦争を賛美しているようにも感じた」という感想を聞いていたので、どんな作品なのだろうと思っていた。

しかし、実際に観た印象はまったく違った。

そこにあったのは、戦争の悲しさ、理不尽さ、そして愚かさだった。

何度涙がこぼれたか分からない。

特に、アメリカ兵の捕虜が持っていた母親からの手紙の場面は胸に迫った。

そして、渡辺謙さんの存在感はやはり圧倒的だった。

映画を観終えて、一つ強く思った。

たとえ世の中の大多数が賛成していたとしても。

たとえ反対すれば不利益を受けるような時代だったとしても。

自分は戦争には反対し続けたい。

そんな思いを改めて胸に刻んだ。

帰宅後は豚汁を作る。

これが驚くほどおいしかった。

今日は心身ともに、ゆっくり休めた一日。

明日ものんびり過ごそう。

それでは、おやすみなさい。

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