NY通信Vol.145:デイルもやめちゃった!

仲間が去った後の静かな演劇教室をイメージした写真。

7時30分起床。

教室へ入ると、デイルが静かにみんなの前へ立った。

「今日で学校を辞めます。今まで本当にありがとう。」

そう言い残して、教室を去っていった。

思わず言葉を失った。

最近元気がなく、昨日のミュージックの授業でもどこか覇気がなかった。

気になってはいたけれど、まさか本当に辞めるとは思わなかった。

これで、このクラスを去った仲間は五人目になる。

役者になる道は簡単ではない。

舞台に立つだけならできる。

でも、本当に人の心を動かす役者になるには、自分自身と向き合い続けなければならない。

もちろん、生まれ持った才能だけで進んでいく人もいるだろう。

でも僕は、苦しみ、もがきながら手に入れたものは簡単には揺るがないと信じている。

この日記であまり抽象的な話はしたくない。

それでも今日は、一つだけ書き残しておきたい。

僕が何より大切だと思うのは、

**「明るく折れない心」**だ。

お金があっても。

愛する人がいても。

どんなに恵まれていても。

心が折れてしまえば、幸せにはなれない。

逆に、明るく折れない心を持っている人は、どんな環境でも前を向き続けられる。

そして、その明るさは周りの人にも伝わっていく。

もちろん、無理をするという意味ではない。

疲れたら休めばいい。

苦しくなったら立ち止まればいい。

でも、また笑って歩き出せる人でありたい。

僕は、そんな人間になりたいと思う。

デイルには、あと少しだけ踏ん張ってほしかった。

あと一歩だったような気がしてならない。

でも最後に決めるのは本人しかいない。

新しい場所で幸せになってくれることを願うばかりだ。

1コマ目はアクティング。

クリスとブリアナのシーンが印象に残った。

一見すると奇抜に見えるアクティビティも、その背景には緻密な想像上の環境が用意されている。

行動だけを見るのではなく、「なぜその行動を取るのか」という裏付けの大切さを改めて感じた。

マックスとダーニャ、ダンとキャシーのシーンも続く。

マックスは感情が高ぶり、勢い余って鏡を割ってしまった。

今年だけでも何枚目だろう。

それだけ本気で向き合っているということなのかもしれない。

午後はバレエ、スピーチ。

どちらも集中して取り組んだ。

放課後はカミルと自主練習。

穏やかな時間だった。

僕から、緊張した時に現れる彼女の癖を伝えると、とても感謝してくれた。

「これからも気付いたら教えて。」

そう言われた。

お互いに遠慮なく伝え合える関係は、本当にありがたい。

夜は、劇団の後輩とブロードウェイ劇場へ。

当日券で『レ・ミゼラブル』を観たいというので、一緒に劇場まで行った。

僕はすでに観ているので、チケットを譲り、彼女を送り出す。

その間、僕は自分のやるべきことを済ませる。

帰宅後は、ジェイドに借りた映画『シカゴ』を鑑賞。

何度観ても素晴らしい。

今回は特典映像のメイキングまで観ることができ、大いに刺激を受けた。

夜11時頃、後輩が無事帰宅。

少し遅かったので心配していたが、買い物や写真撮影を楽しんでいたらしい。

初めてのニューヨークを満喫しているようで何よりだった。

今日も一日を思い切り楽しんだ。

明日は、もっと楽しもう。

それでは、おやすみなさい。

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