NY通信Vol.127:カラオケの正しい楽しみ方!

海外のカラオケバーで日本の歌を熱唱する演劇留学生。 NY通信Vol.127:カラオケの正しい楽しみ方! 朝7時30分起床。 1コマ目はアクティング。この日のテーマも「Emotional Preparation(感情準備)」だった。 僕に与えられた設定はこうだ。 会社を経営しているが、来週までに1億円返済できなければ倒産してしまう。恥を忍んで経営者の友人に助けを求めに行くと、友人はすでに他の仲間たちへ声をかけ、2億円を用意して待っていてくれた――。 教室を出て約3分。 どんな感情になるのか、自分でもまったく分からないまま教室へ戻った。 ドアを閉める。 しばらく動けない。 そして、お腹の底からじわじわと感謝と喜びが込み上げてきた。 教室を歩き回り、最後は非常口へ向かう。 空を見上げて、日本語で思わず叫んだ。 「ありがとうーーー!!」 「ありがとうーーー!!」 クラスは大爆笑。 でもジミーは、「とてもよかった」と言ってくれた。 感情が自然に体を動かしてくれた、そんな感覚だった。 授業ではもう一つ印象に残る話があった。 感情準備に時間がかかりすぎるのは、どこかに迷いがある証拠。 想像する世界が曖昧だったり、自分で自分を評価してしまっていたりするからだという。 俳優には、状況を与えられたらすぐにその世界へ入る能力が必要だ、とジミー。 確かにその通りだと思う。 でも、今の僕はまだ3分くらい欲しい。 いつかもっと短い時間で入れるようになりたい。 昼休みはジムへ。 20分走るだけで気分がすっきりした。 午後はスピーチ、ダンスと授業が続き、放課後はいったん帰宅して日課を半分こなす。 夜9時半過ぎ、クラスメイトのブリアナの誕生日を祝うため、みんなでカラオケバーへ向かった。 昔ながらのアメリカのカラオケバー。 DJがいて、歌いたい曲をカードに書いて渡し、一曲1ドル。 ダンススペースまである。 そこで改めて思った。 カラオケは、上手い人が勝つ場所じゃない。 楽しんだ人が勝ちだ。 誰かのためにお金をもらって歌うのではない。 自分がお金を払って楽しむ場所なのだから、思い切り歌えばいい。 そして、そんなふうに心から楽しんでいる人を見るのが僕は大好きだ。 僕が歌ったのは『SUKIYAKI』。 「ブリアナ、君のために歌うよ!」 そう言って彼女を指差し、日本語で思い切り歌った。 歌詞なんて誰も分からない。 だから間違えても気にしない(笑)。 会場は大盛り上がり。 歌い終わってステージを降りると、見知らぬアメリカ人のおじさんが話しかけてきた。 何を言っているのか全部は聞き取れなかったけれど、満面の笑みで褒めてくれていることだけはよく分かった。 夜中2時過ぎに帰宅。 最高に気分のいい一日だった。 明日は休み。 ゆっくり眠ろう。 それでは、おやすみなさい。 抜粋 演技レッスンでは歓喜の感情表現に挑戦。夜はクラスメイトの誕生日を祝ってカラオケバーへ。『SUKIYAKI』を熱唱し、「カラオケは楽しんだ人が勝ち」と改めて感じた一日。

朝7時30分起床。

1コマ目はアクティング。この日のテーマも「Emotional Preparation(感情準備)」だった。

僕に与えられた設定はこうだ。

会社を経営しているが、来週までに1億円返済できなければ倒産してしまう。恥を忍んで経営者の友人に助けを求めに行くと、友人はすでに他の仲間たちへ声をかけ、2億円を用意して待っていてくれた――。

教室を出て約3分。

どんな感情になるのか、自分でもまったく分からないまま教室へ戻った。

ドアを閉める。

しばらく動けない。

じわじわと感謝と喜びが込み上げてきた。

教室を歩き回り、最後は非常口へ向かう。

日本語で叫んだ。

「ありがとうーーー!!」

「ありがとうーーー!!」

クラスは大爆笑。

でもジミーは、「とてもよかった」と言ってくれた。

感情が自然に体を動かしてくれた、そんな感覚だった。

授業ではもう一つ印象に残る話があった。

感情準備に時間がかかりすぎるのは、どこかに迷いがある証拠。

想像する世界が曖昧だったり、自分で自分を評価してしまっていたりするからだという。

俳優には、状況を与えられたらすぐにその世界へ入る能力が必要だ、とジミー。

確かにその通りだと思う。

でも、今の僕はまだ3分くらい欲しい。

いつかもっと短い時間で入れるようになりたい。

昼休みはジムへ。

20分走るだけで気分がすっきりした。

午後はスピーチ、ダンスと授業が続き、放課後はいったん帰宅して日課を半分こなす。

夜9時半過ぎ、クラスメイトのブリアナの誕生日を祝うため、みんなでカラオケバーへ向かった。

昔ながらのアメリカのカラオケバー。

DJがいて、歌いたい曲をカードに書いて渡し、一曲1ドル。

ダンススペースまである。

そこで改めて思った。

カラオケは、上手い人が勝つ場所じゃない。

楽しんだ人が勝ちだ。ま、そもそも勝ち負けじゃないけど笑。

誰かのためにお金をもらって歌うのではない。

自分がお金を払って楽しむ場所なのだから、思い切り歌えばいい。

そして、そんなふうに心から楽しんでいる人を見るのが僕は大好きだ。

僕が歌ったのは『SUKIYAKI』。

「ブリアナ、君のために歌うよ!」

そう言って彼女を指差し、日本語で思い切り歌った。

歌詞なんて誰も分からない。

だから間違えても気にしない(笑)。

会場は大盛り上がり。

歌い終わってステージを降りると、見知らぬアメリカ人のおじさんが話しかけてきた。

何を言っているのか全部は聞き取れなかったけれど、満面の笑みで褒めてくれていることだけはよく分かった。

夜中2時過ぎに帰宅。

最高に気分のいい一日だった。

明日は休み。

ゆっくり眠ろう。

それでは、おやすみなさい。

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