NY通信Vol.122:ニューヨークで静かな年越し

ニューヨークで静かな年越し

10時に起床。大晦日、のんびり一日を過ごした。

この日は読書三昧。ウィリアム・インジの『階段の上の暗闇』と、ユージン・オニールの『ああ荒野』を読み終えた。

『階段の上の暗闇』は、『ガラスの動物園』と『父帰る』を合わせたような印象の作品だった。読んでいた台本は、かなり前に三越劇場で上演されたものだったが、劇団の先輩が16歳の青年役を演じていたことに驚かされた。

一方、『ああ荒野』は1900年代初頭のアメリカ中流家庭を描いた作品。思春期の少年の揺れ動く心と、それを見守る両親の姿が温かく描かれている。何より驚いたのは、ユージン・オニール作品にもかかわらずハッピーエンドだったこと。初期の作品にはこうした作風も多かったらしい。

夜はタイムズスクエアのカウントダウンへ行くことも考えた。しかし、午後3時には並び始めなければ場所が取れないと聞き、一気に気持ちが冷めてしまった。

年が明けてから友人がいる神社へ初詣に行くことも頭をよぎったが、それもなんとなく億劫になり、結局アパートでYouTubeをほぼ10時間見続けるという年越しになった。

それでも、年が変わるその瞬間だけはアパートの外へ出た。冬のニューヨークの夜空を見上げ、大きく深呼吸をする。

静かだったけれど、心に残る新年の始まりだった。

その後は島田紳助さんとダウンタウンの対談を見入ってしまった。駆け引きや考え方は、興味深かった。

2006年、さようなら。
そして2007年、よろしく。

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