NY演劇留学記95|「ジョージ・クルーニーになれ」と言われた日

6時30分起床。

早起きして、今日のレッスンの準備をする。

今日からシーン・スタディは次の段階へ進む。

これまで積み重ねてきた繰り返し(リピティション)に、イマジナリー・サーカムスタンス(想像上の状況)とアクティビティが加わる。

いよいよ全部がつながる。

「いやぁ、ほんとシステマチックやわぁ。」

改めてそう思った。

1コマ目、アクティング。

一組ずつ、ジミーとイマジナリー・サーカムスタンスについて話し合う。

僕の番がきた。

「カツ、一番大きな状況は何だ?」

そう聞かれた。

「ハリウッドへ行くこと。」

そう答えた。

僕の役は劇作家。

これからプロデューサーが集まる大切なパーティーへ向かう設定だ。

するとジミーが続けて言った。

「外見は、とにかくジョージ・クルーニーみたいになってこい。」

「櫛も用意して。」

ジョージ・クルーニー?

当時、アメリカで最もセクシーな男とも言われていた俳優だ。

いやらしいと言われたことはある。

でも、セクシーと言われたことは……まぁ(笑)。

どうやら僕たちの発表は金曜日。

とりあえず木曜日、美容室を予約した。

長い昼休みはジムで筋トレ。

少しずつ体も締まってきた。

午後はスピーチ。

そしてミュージック。

今日もひたすら励む。

放課後は、そのまま服を探しに出かけた。

ジョージ・クルーニーになれそうな服を探す。

でも、残念ながらジョージはいなかった。

結局、何も買わずに帰宅。

夕食後は、新しい課題曲選び。

今回は8曲ほど渡され、その中から好きな1曲を選ぶ。

しかも次回からは、一人ずつ舞台に立って歌うらしい。

いいじゃないか。

30分ほど悩んで決めた。

選んだのは 「Crazy」

裏声もある。

「フゥー!」

「イェーイ!」

なんて自由なフレーズも入っている。

難しそうだけれど、歌っていて楽しそうだ。

明日からまた練習が始まる。

夜、先輩が帰宅。

赤ワインとチーズをつまみながら、劇団のこと、芝居のこと、いろいろ話した。

先輩は明日、日本へ帰る。

楽しい時間は、本当にあっという間だ。

気づけば夜中の1時。

そろそろ寝よう。

それでは、おやすみなさい。

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