NY通信 Vol.189|コッド岬を歩きながら歌う

風邪もようやく回復し、久しぶりに本調子で迎えた一日。

この日はピケ先生のアクティングレッスン、歌詞暗記で挑んだミュージッククラス、そしてクイントン先生の演技指導と、学びの多い一日になりました。なかでも印象に残ったのは、「場所を生きること」が歌を大きく変えた瞬間でした。

相手に届く言葉とは

アクティングクラスでは、ピケ先生が「相手とのコミュニケーションが噛み合わない時」の考え方を教えてくれました。

まずは「I don’t like what you are doing.」、次に「Stop it.」「Fix it.」、そして理想は最初から「Answer me!」「Reach me!」と相手の心に直接飛び込むこと。

表面的なやり取りではなく、本当に相手に届く言葉を投げられるか。それが演技では何より重要なのだと改めて感じました。

コッド岬を歩きながら歌う

ミュージックでは『Old Cape Cod』を披露しました。

風邪の影響で十分な練習ができず、不安を抱えたまま本番へ。

そこで思いついたのが、「実際にケープコッドを歩いている」と想像することでした。

潮風を感じ、海を眺めながら歩く自分をイメージすると、不思議なほど歌詞が自然に出てきます。

気持ちも歌に乗り、クラス全体が盛り上がるステージになりました。

先生からは

“It’s very nice. There’s a lot of fun!”

という言葉もいただき、大きな自信になりました。

三週間練習してもうまくいかないこともあれば、二日間の練習でよい結果が出ることもある。

もちろん練習は欠かせませんが、「その場所を本当に生きること」の大切さを改めて実感した時間でした。

「Why?」を問い続ける

午後のクイントン先生のクラスでは、「Why?」という問いが何度も投げかけられます。

なぜその行動なのか。

なぜその感情なのか。

なぜその選択なのか。

答えを探し続けることで、芝居は少しずつ具体性を持ちはじめます。

演技とは、正解を探すことではなく、自分自身の理由を見つけ続ける作業なのだと感じました。

新しいシーンへ向けて

帰宅後は部屋を掃除し、新しいシーンの台本を翻訳。

会社を解雇された夫と、その会社を訴えるよう勧める妻。

また新しい役との出会いが始まります。

体調もようやく本調子。

焦らず、一歩ずつ積み重ねながら、次のレッスンへ向かおうと思います。

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