7時15分起床。
蛇口をひねる。
お湯が出ない。
仕方がないので鍋でお湯を沸かし、何とか身支度を済ませて学校へ向かう。
その途中、巨大なネズミ(40㎝程)と遭遇。
さすがニューヨーク。
朝からなかなか強烈である。
学校では今日もダーニャと朝練。
1コマ目はアクティング。
最初はダンとマックス。
シーンの始まりを、ジミーから何度もやり直すように言われる。
おそらく10回くらい。
それでもダンは、繰り返すたびに少しずつ良くなっていく。
このまま続けるしかない。
頑張れ、マイフレンド。
続いてハロルドとジェイド。
ハロルドは相変わらず素直で、とてもいい。
ここに少し軽さが加われば、さらに魅力的になると思う。
ジミーが言った。
「君の中には、とてつもなく大きな感情の蒸気機関がある。それに従え。」
印象に残る言葉だった。
ジェイドもいい。
ただ、芝居中に客席へ背中を向けてしまう癖がある。
続いてマットとキャシー。
ジミーはマットに、
「本当にソファから立ち上がりたくなるまで、立つな。」
と指示する。
形で動くのではなく、衝動が生まれるまで待つ。
二人のシーンも少しずつ良くなっていた。
そして僕とダーニャ。
シーンを終えると、ジミーが言った。
「Amazing!」
「途中でカツは、もう少し早く出ていきたくなったんじゃないかと思った。それ以外は何も言うことがない。Very good!」
一回で終了。
自分でもいい感触はあった。
でも、もっとやりたかった。
今回は特別なアクティビティは用意しなかった。
僕はスーツをきちんと着込み、ダーニャを車で送ってきたという設定にして、手の中で車の鍵をもてあそぶ動きを加えた。
次回は、また別のことを考えよう。
最後はカミルとマックス。
ジミーから、
「台詞を話しながら動き回るな!」
と注意されたカミル。
すると今度は、靴底が床に張り付いたように一歩も動けなくなった。
分かる。
僕にもまったく同じ経験がある。
動くなと言われたら、本当に動けなくなる。
この道は、いつか来た道。
頑張り過ぎずに頑張れ、カミル。
午後はバレエ。
続いてスピーチ。
今日もそれぞれの課題に取り組んだ。
帰宅後は、日課を半分済ませ、夕食と仮眠。
しばらくすると、管理人のザヒがやって来た。
お湯と暖房の状態を確認するためだ。
彼はバングラデシュ出身。
お酒を振る舞いながら30分ほど話をした。
ザヒも、かなり面白い人物である。
詳しく書くと長くなりそうなので、その話はいずれまた。
スピーチの授業では、
「明日のバレンタインデーに、友人へ贈る言葉を用意すること」
という宿題が出た。
そこでインターネットの名言集を調べてみる。
たくさんある中で、僕の心に引っかかったものを四つ選んだ。
少し重いだろうか。
「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。」
“Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.”
――ガンジー
「私に分かっていることは、私が何も知らないということだ。」
“As for me, all I know is that I know nothing.”
――ソクラテス
「経験とは、あなたに起こった出来事ではない。起こったことに対して、あなたがしたことだ。」
“Experience is not what happens to you. It is what you do with what happens to you.”
――ハクスリー
「偉大なものは、すべてシンプルである。その多くは一つの言葉で表せる。自由、正義、名誉、義務、慈愛、希望。」
“All the great things are simple, and many can be expressed in a single word: freedom, justice, honor, duty, mercy, hope.”
――チャーチル
今日は、明日死んでもいいと思えるくらい生きただろうか。
少なくとも、全力では過ごした。
それでは、おやすみなさい。


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