7時30分起床。
1コマ目はアクティング。
レッスン中、窓の外を見ると雪が舞っていた。
ニューヨークで見る初雪。
いよいよ本格的な冬が始まるのかもしれない。
最初はマコーレとジェイド。
二人とも部屋のセットが見事だった。
ポスターや写真、本、洋服まで持ち込み、まるで本当にそこで生活しているような空間を作っている。
しかも偶然にも、二人とも大きなスーツケースへ荷物を詰めて部屋を出ていくというアクティビティ。
設定は違うのに、やっていることはほとんど同じ。
思わず笑ってしまった。
最近、ジェイドの成長が目に見えて分かる。
以前は自意識との戦いが目立っていたが、この日はその壁を越え、とても自然な芝居をしていた。
思わず胸が熱くなる。
続いてマックスとベス。
こちらは無難な出来だった。
そして僕とキンバリー。
今回のテーマは、以前から課題にしていた**「怒り」**への再挑戦だった。
設定はこうだ。
初めて海外へ来た両親を連れて『ライオンキング』を観に行く途中、信号を青で渡っているにもかかわらずタクシーが突っ込んでくる。
父は骨折。
母もけがをして病院へ。
それなのに運転手は非を認めるどころか、こちらを侮辱してくる。
アクティビティは、その事故の状況を裁判用に英語で書きまとめること。
教室へ戻る頃には、怒りで頭の中がいっぱいだった。
自分で言うのも何だけれど、今回はかなり手応えがあった。
普段は気の強いキンバリーが、本気で戸惑い、最後は僕を落ち着かせようとしてくれたほどだった。
終わるとジミーが満面の笑みで言った。
「とてもよかった。感情準備は十分だったし、部屋へ入った後は準備に縛られず、ちゃんとキンバリーとコミュニケーションを取れていた。」
素直にうれしかった。
ただ、一つ課題も残る。
相手とのやり取りは英語。
でも、本当に激しい怒りが込み上げる瞬間、自分の心の中ではやはり日本語になってしまう。
日本語なら怒りは自然にあふれてくる。
では、それが英語だけの世界でも同じようにできるのか。
その答えは、まだ出ていない。
だから「怒り」は引き続き僕の課題だ。
午後はダンス、ミュージック、スピーチ。
どの授業も全力で取り組む。
放課後は帰宅して日課をこなし、洗濯と夕食。
さらに自主練習用のルーレットも作った。
誰と誰が組むかを決めるための手作りルーレットだ。
コンパスも分度器もないので、丸い保存容器の底を型代わりにし、角度も自分で計算しながら完成させた。
これが思った以上によくできた。
夜は13日に控えたカーネギーホールのシミュレーション。
その後もアクティビティを考え続けたが、この日はどうしても良いアイデアが浮かばなかった。
そんな日もある。
今日は早く寝て、明日の朝にもう一度考えよう。
今日も全力を尽くした。
明日は、もっともっと頑張ろう。
それでは、おやすみなさい。


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