NY通信Vol.132:雪&怒り2!

初雪の日、演技課題に取り組む演劇留学生。

7時30分起床。

1コマ目はアクティング。

レッスン中、窓の外を見ると雪が舞っていた。

ニューヨークで見る初雪。

いよいよ本格的な冬が始まるのかもしれない。

最初はマコーレとジェイド。

二人とも部屋のセットが見事だった。

ポスターや写真、本、洋服まで持ち込み、まるで本当にそこで生活しているような空間を作っている。

しかも偶然にも、二人とも大きなスーツケースへ荷物を詰めて部屋を出ていくというアクティビティ。

設定は違うのに、やっていることはほとんど同じ。

思わず笑ってしまった。

最近、ジェイドの成長が目に見えて分かる。

以前は自意識との戦いが目立っていたが、この日はその壁を越え、とても自然な芝居をしていた。

思わず胸が熱くなる。

続いてマックスとベス。

こちらは無難な出来だった。

そして僕とキンバリー。

今回のテーマは、以前から課題にしていた**「怒り」**への再挑戦だった。

設定はこうだ。

初めて海外へ来た両親を連れて『ライオンキング』を観に行く途中、信号を青で渡っているにもかかわらずタクシーが突っ込んでくる。

父は骨折。

母もけがをして病院へ。

それなのに運転手は非を認めるどころか、こちらを侮辱してくる。

アクティビティは、その事故の状況を裁判用に英語で書きまとめること。

教室へ戻る頃には、怒りで頭の中がいっぱいだった。

自分で言うのも何だけれど、今回はかなり手応えがあった。

普段は気の強いキンバリーが、本気で戸惑い、最後は僕を落ち着かせようとしてくれたほどだった。

終わるとジミーが満面の笑みで言った。

「とてもよかった。感情準備は十分だったし、部屋へ入った後は準備に縛られず、ちゃんとキンバリーとコミュニケーションを取れていた。」

素直にうれしかった。

ただ、一つ課題も残る。

相手とのやり取りは英語。

でも、本当に激しい怒りが込み上げる瞬間、自分の心の中ではやはり日本語になってしまう。

日本語なら怒りは自然にあふれてくる。

では、それが英語だけの世界でも同じようにできるのか。

その答えは、まだ出ていない。

だから「怒り」は引き続き僕の課題だ。

午後はダンス、ミュージック、スピーチ。

どの授業も全力で取り組む。

放課後は帰宅して日課をこなし、洗濯と夕食。

さらに自主練習用のルーレットも作った。

誰と誰が組むかを決めるための手作りルーレットだ。

コンパスも分度器もないので、丸い保存容器の底を型代わりにし、角度も自分で計算しながら完成させた。

これが思った以上によくできた。

夜は13日に控えたカーネギーホールのシミュレーション。

その後もアクティビティを考え続けたが、この日はどうしても良いアイデアが浮かばなかった。

そんな日もある。

今日は早く寝て、明日の朝にもう一度考えよう。

今日も全力を尽くした。

明日は、もっともっと頑張ろう。

それでは、おやすみなさい。

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