
ガッシャーン!
夜中2時、ものすごい音がして飛び起きる!
しばらく外に人の気配。
このロフト、窓に鍵がかからない。
しかも裏側とはいえ3階まで鉄製の非常階段が伸びている。
映画でよく見るやつだ。
ジャッキー・チェンやトム・クルーズなら余裕で上がって来られそうな構造である。
もし誰かが入ってきたら――
ドアから逃げる、
包丁を持って応戦する、
少林寺拳法(小学生の頃だけど黒帯)の型で威嚇する――
いろいろシミュレーションしながら、布団をかぶって2時間ほど緊張していた。

どうやら大丈夫そうなので寝る。
日本では、自分が殺されるかもしれないという危機意識を持つことはほとんどない。
それは社会が安全ということで、とても良いことだと思う。
(最近は少し変わってきているけれど。)
でもアメリカでは、ふとした瞬間にそれを意識させられる。
殺されてたまるかボケ、来るなら来いやぁ!
同時に、
「だったら今やりたいことを思いっきりやっておかないともったいない」
と改めて思った。
アタイ現在34歳独身。
そんなことを考えながら、10時半起床。
携帯を買いに行く
今日はまず携帯を買いに行く。
前日、不動産屋さんに紹介された店へ向かう。
ここも日本語OKだった。
いやぁ、NYって、自分から何もしなければ日本語だけで生活できるなぁ。
18日から始まる学校生活を思い、気を引き締め直す。
料金プランは、
・月4500円くらい
・600時間無料
・平日夜と週末は通話無料
悪くない。
ちなみにアメリカでは、受信にもお金がかかるらしい。
1時間後に開通。
早速、劇団の先輩から紹介された人に電話する。
実はその人、公衆電話から何度か電話していたのだが、全然つながらなかった。
そもそも公衆電話の使い方もよくわからない。
最初に番号を押して、
その後よくわからないアナウンスが流れて、
最後に25セントを入れる。
しかも壊れている確率もかなり高いらしい。
NY到着後、8回=2ドルくらい吸い込まれていた。
腹立つ。
ところが携帯だと――
オー!かかったぁ!
5分ほど話し、お茶する約束をして電話を切る。
続いて大家さんにも電話。
……留守だった。
また明日だ。
携帯を手に入れて、ちょっと大人になった気分。
こっちにいると何もかも新鮮で、刻々と成長している……
気がする。
ネイバーフッドプレイハウスへ
そして、いよいよ我が学び舎「ネイバーフッドプレイハウス」へ向かう。
なんと場所は、携帯ショップのすぐ裏だった。
ワクワクしながら行ってみると――
……うーん。
なんと言えばいいのか。
パッと見、普通の古いビル。
通りから見えるのは赤い壁だけ。
ただ、その壁には創立者らしき人物の大きな写真が飾られていて、独特の存在感がある。
かっこいいと言えば、かっこいい。
思い切って扉を開ける。
開いた。
中には古い受付のようなスペース。
奥には、著名な卒業生たちの写真が飾られていた。
でも、なんとなく恐れ多くて奥までは入れなかった。
今日はまだ、
「日本から来たカツです」
と挨拶するくらいのつもりだったし、
携帯屋の裏だったし、
いきなり撃たれても困るし。
ということで、また改めて来ることにして学校を後にした。
その後いい加減ネットでメール等チェックしないとと思い、
これまた日本語OKのマンガ喫茶アトムに行く。
せっかくだから5番街を歩こうと北から南へかけて歩いた。
それにしても、なんちゅう人の数じゃ。

NYの人たち
その後、メールチェックをするため、日本語OKのマンガ喫茶「アトム」へ。
せっかくだから5番街を歩いた。
それにしても、なんという人の数だ。
世界中の人種が集まっている。
まさに坩堝。
迷いながらなんとかアトム到着。
受付でトランプのQを渡される。
どうやら受付カードらしい。
備え付けPCからLANケーブルと電源を抜き、自分のノートPCへ接続。
3日ぶりのメールチェック。
30通以上届いていた。
すごく嬉しい。
みんな、ありがとう。
全部返信して、
NY到着メールも送り、
ブログも更新した。
気づけば3時間。
ある程度予想していたけど、やっぱり寂しいらしい。
かなり筆まめになっている。
だってこの日記、めちゃくちゃ長いでしょ。
これ続けられたらすごいよね。
地下鉄での出会い
帰りの地下鉄。
乗る電車がわからず、近くにいた女性に話しかける。
「チェンバーに行きたい」
「What?」
「チェインボァ〜」
「What?」
何回か繰り返し、地図を見せる。
「あ〜!シェインヴォァー(笑)」
それですっかり打ち解けた。
役者の勉強をしに来たことを伝えると、なんと彼女も演劇学校出身だった。
僕がネイバーフッドに通うと言うと、
「Very good school」
と言ってくれた。
今はオーディションを受けながら仕事を探しているらしい。
彼女はユダヤ系アメリカ人だったが、電車の中でも向かいに座っていたスペイン系の女性にどんどん話しかけていた。
9か月間バックパッカーをしているらしい。
美人だった。
ボクだってボクだって……
今だ!
「Why don’t you go to Japan!」
一応ウケた。
嬉しい。
しばらく話していたら「シェインヴォァー」に到着。
「Good luck!」
と言って電車を降りた。
帰りに水とトイレットペーパーとマスカットを買って帰宅。
いい一日だった。


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