NY演劇留学記46|マンハッタンでロケをした日

ニューヨーク生活21日目。 授業、英語、 そしてマンハッタンでの映像撮影。

8時起床。
ニューヨーク生活21日目。

風邪はほぼ回復した。

少し鼻が詰まり、
喉が少しイガイガする程度。

ハルからハロルドへ、
そして僕へ。

どうやら学校では風邪が流行っていたらしく、
今日行ったら男の半分くらいが体調を崩していた。

1コマ目はアクティング。

マイズナーテクニックの授業では、
「アクティビティ」という課題をやる。

ただ何かを繰り返すのではなく、

“なぜ今そこでそれをやり遂げなければならないのか”

を具体的に想像する。

マイズナーでは、
それを
「イマジナリー・サーカムスタンス(想像上の状況)」
と呼ぶ。

例えば、
割れた皿を修復する課題なら、

「それはルームメイトがおばあちゃんからもらった大切な皿で、
あと数時間後におばあちゃん本人が家へ来る」

……みたいな設定を作る。

さらに今日、
先生から追加ルールが出た。

“アクティビティは、
徐々に難易度が上がっていくものが望ましい”

……困った。

僕は、

「机にばらまいた米粒を高速で数える」

という課題を考えていた。

でもそれだと、
難易度が全然上がらない。

そもそも、

“米粒を数えなければならない切実な状況”

が全く思いつかない。

江戸時代か。

明日、自分の番なのにどうしよう。

ちなみに今日、
クリスのアクティビティは、

「膝の上に金槌を立ててバランスを取る」

だった。

どんな状況やねん。

2コマ目はスピーチ。

今日は “ae” の発音。

日本だと、
「ア」と「エ」の間、
と説明されるやつだ。

発音記号も全部覚えさせられる。

ひたすら励む。

3コマ目はミュージック。

明後日はいよいよ僕らの班の発表。

こちらも、
ひたすら励む。

放課後は、
ジャックと自主練。

月曜日は昼休みが長いので、
図書館で練習を終わらせた。

彼が何か言っていた。

多分、

「僕はカツに挑戦している」

みたいな意味だったと思う。

……多分。

まだ英語のニュアンスがよく分からない。

その後、
同居人と一緒に5番街へ向かった。

日本の劇団の先輩から、

「舞台で使うマンハッタンの映像を撮ってきてほしい」

と頼まれていたのだ。

実は以前にも、
二人で撮影に出たことがある。

でも、
マンハッタンでテンションが上がりすぎてしまい、
気づけば変な映像ばかり撮っていた。

雑踏や観光地を真面目に撮っていたはずなのに、
しばらくすると、
なぜか画面の隅に僕がいる。

ロックフェラーセンターの片隅で、
延々フライパンを振っていたりする。

文章だと伝わりづらいけど、
映像で見ると結構くだらない。

今日は比較的真面目に撮影した。

途中、
映画レベルのロケ隊とすれ違った。

道路を止めていたので、
かなり本格的だった。

軽く挨拶だけして、
僕らは僕らで、
しこしこと撮影を続けた。

すると突然、
カメラのバッテリーが切れそうになる。

なんとか20分ほど撮影して終了。

ちゃんと役に立つ映像になっているのか、
少し不安だ。

でも、
今日も最高だった。

明日が、
もっと最高の一日になりますように。

……あ、
アクティビティ考えなきゃ。

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