NY演劇留学記117|舞台は観られなくても、刺激は止まらない

9時起床。

午前中は読書。

今日はイプセンの**『人形の家』と、ジョージ・バーナード・ショーの『カンディダ』**を読み終えた。

『人形の家』は、夫に守られる「理想の妻」を演じ続けてきたノラが、ある出来事をきっかけに「私は人形だった」と気づき、家を出ていく物語。

学生時代にも読んだ作品だが、今回は違う視点で読んでいた。

もし、あの場面で自分が夫だったら、何と言っただろう。

僕は何かを考えるとき、まず自分に置き換えて考える。

一般論よりも、そのほうが自分にはしっくりくる。

もちろん最初から相手を「人形」のようには扱わないと思う。

それでも、すべてが明るみに出たあの瞬間、自分ならどう行動するのか。

そんなことを想像しながら読むと、とても面白かった。

『カンディダ』は、尊敬される牧師と魅力的な妻、そして妻に恋をした若い詩人の物語。

正直に言うと、この作品は登場人物にかなり腹が立った(笑)。

牧師も若い詩人も、あまりにも未熟に見える。

共感はまったくできない。

……でも、そこまで感情を動かされている時点で、作者の思うつぼなのかもしれない。

夕方はブロードウェイへ。

今日もロッタリーに挑戦。

……また外れた。

これで二日連続。

クリスマス休暇中だから倍率はかなり高い。

分かってはいるけれど、やっぱり悔しい。

気持ちを切り替えて映画館へ。

今日観たのはデンゼル・ワシントン主演の**『デジャヴ』**。

前半はテロ事件を追うサスペンス。

ところが途中から時間を超える装置が登場し、一気にSF色が強くなる。

英語をすべて理解できたわけではないが、どうも結末には納得できなかった。

タイムトラベル作品なら、

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の爽快さのほうが好きだし、

不思議な時間のつながりを描くなら、『ドラえもん』のほうが「なるほど」と思える。

そんなことを考えながら帰宅した。

帰宅後、友人に借りたシルク・ドゥ・ソレイユ**『キダム』**のDVDを観る。

……すごい。

本当にすごい。

キダムを生で観たことはないけれど、映像だけでも圧倒される。

特に印象に残ったのは、一組の男女が信じられない身体能力で演じるアクロバット。

今日は結局、舞台は一本も観られなかった。

でも、本、映画、DVD、たくさんの作品に触れた。

インプットが増えれば、そのぶん表現の引き出しも増えていく。

明日ももっと、いろいろ感じてみよう。

それでは、おやすみなさい。

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