7時30分起床。
窓の外を見る。
雪だ!
ニューヨークに来て初めて、雪が積もった。
7、8センチほどだが、やっとニューヨークの冬らしくなってきた。
空気が乾燥しているせいか、日本の雪とは手触りがまるで違う。
ふわっとしたこまかい砂のようだった。
1コマ目はアクティング。
最初はキンバリーとクリス。
キンバリーが壁にぶつかっている。
妊娠した妻が、夢ばかり追い続けて生活を顧みない夫に、絶望と怒りをぶつけるシーンだ。
しかし、なかなか役の状況へ深く入り込めない。
見ていて、21歳という若さも関係しているのだろうかとぼんやり思った。
まあ、キンバリーなら放っておいても、そのうち必ず何かをつかむだろう。
休憩時間。
僕はほぼ毎日、近くのスターバックスへ行き、ベンティサイズのカプチーノを買う。
すっかり常連になった。
先日、試しに顔なじみの店員さんへ、
「As usual!」
と言ってみた。
正しい言い方なのかは分からない。
すると、いつも対応してくれる陽気なお姉さんが、
「I know yours!」
と答え、いつもの大きなカプチーノを作ってくれた。
よし。
常連として認められたらしい。
……これは余談。
続いてマコーレとブリアナ。
ジミーが言った。
「何かをしなければならなくなるまで、何もするな。」
二人のシーンは、夫の浮気が発覚したあとの夫婦の場面。
怒りと悲しみに満ちたブリアナは寝室へ閉じこもり、マコーレへ離婚を突きつける。
ジミーはブリアナに、
「少し感情を無理に押し出したね。」
そしてマコーレには、
「いい。ただ今度は、違う入り方で部屋へ入ってきてほしい。」
と伝えた。
これまでのマコーレは、逆ギレしながら警察官のような勢いで入ってきていた。
僕なら、どんな入り方をするだろう。
……土下座だな。
おそらく、
「ごめんなさい!」と「許して!」
を一万ボルトの勢いでぶつけると思う。
2コマ目はダンス。
3コマ目はミュージック。
4コマ目はスピーチ。
今日はバレンタインデー。
キャシーへメッセージカードを渡した。
カードには、赤い文字で大きく、
「愛」
と書いた。
その下には、
I love you. by Katsu
と、宿題だった発音記号も添えた。
キャシーは喜び、ハグと頬へのキスをくれた。
うれしい。
放課後はダーニャと自主練。
本来は朝練をする予定だったが、ダーニャが朝一番から大声を出して喉を痛めてしまったため中止になっていた。
大声を出さなくても稽古はできる。
そう伝えたかったのだが、英語でうまくニュアンスを説明できなかった。
同じ生徒という立場でもあり、どこまで言うべきかは少し難しい。
まあ、放課後にできるなら、それでも構わない。
受付のローズおばあちゃんから、ベーグルを5個もらった。
知り合いにパン屋さんがいるらしく、彼女のもとにはいつも大量のベーグルが届く。
今日は30個ほど積まれていた。
さすがに一人では食べきれないので、ハウスメイトたちへ配った。
帰宅後は日課を半分終え、夕食、仮眠。
スピーチの宿題も済ませる。
その後はテレビを観たり、本を読んだりして過ごした。
今日も一日を十分に満喫した。
明日は、もっともっと味わおう。
それでは、おやすみなさい。


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