NY通信Vol.142:”東京ローズ”観劇!

東京ローズを題材にした舞台をイメージしたクラシックなラジオマイク。

10時起床。

久しぶりによく眠った。

こんなにゆっくり寝られる休日は、それだけで幸せだ。

午前中は読書。

サミュエル・ベケットの『勝負の終わり』を読み終えた。

……正直に言うと、かなり難しかった。

密室のような空間から出る、出ない。

希望なのか絶望なのか。

ベケット独特の世界観が最後まで続く。

『ゴドーを待ちながら』を書いた人らしい作品だな、と妙に納得する。

ただ、強く感じたものがある。

そこから逃げ出したくても逃げ出せない閉塞感。

そして終盤に向かって急激に高まる焦燥感。

この感覚は、とても面白かった。

続けて『言葉なき行為 I・II』も読む。

ちょうど自分たちも無言劇を上演したばかりだったので、こちらは特に興味深く読むことができた。

眠くなれば寝る。

起きたらまた本を読む。

そんな贅沢な時間が夕方まで続いた。

夜は、日本人演出家によるリーディング公演**『東京ローズ』**を観に行く。

英語はまだ難しく、理解できたのは二割ほど。

終演後、友人に内容を教えてもらい、ようやく全体像が見えてきた。

「東京ローズ」とは、第二次世界大戦中、日本から英語放送を行っていた女性アナウンサーにつけられた通称。

日本軍のプロパガンダ放送に関わったとされ、戦後はスパイ容疑までかけられた。

しかし、「東京ローズ」という人物が本当に一人だったのか、あるいは複数の女性がそう呼ばれたのかさえ、今も議論が残っているという。

史実と伝説が入り混じった、とても興味深い題材だった。

もっと丁寧に作品として掘り下げれば、さらに面白くなる。

そんな可能性を感じた。

観劇後はチャイナタウンへ。

友人おすすめの、安くてカニがおいしい店へ向かった。

カニチャーハンを食べ、上海ガニを夢中で味わいながら、『東京ローズ』について語り合う。

本当においしかった。

そして話を聞けば聞くほど、この人物に興味が湧いてくる。

帰宅すると、ふと思い出した。

明日の朝、テル夫妻が日本へ帰国する。

JFK空港を朝8時30分頃出発すると聞いている。

できれば見送りに行きたい。

ちゃんと起きられますように。

それでは、おやすみなさい。

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