NY演劇留学記49|もっとコミュニケーションを取りたい

ニューヨーク演劇学校でリピーティングを学ぶ留学生
「もっと伝えたい」と強く感じ始めた頃。

7時30分起床。
ニューヨーク生活24日目。

始業時間を勘違いしていた。

そのおかげで朝30分余裕ができたので、ローズおばあちゃんにもらった新聞記事を読む。

1コマ目はアクティング。

週一のピケの授業。
今日は初めて、ピケのクラスでリピーティングをやった。

相手はジャック。

最近、
「片言でもまあいいか」
という時期が終わり始めている。

もっと喋りたい。

もっと、
ちゃんとコミュニケーションしたい。

そう思えば思うほど、ボキャブラリー不足を痛感する。

単語を知らないわけじゃない。

読めば分かる。
でも、生の会話が聞き取れない。

しかも返せない。

そんな欲求不満を抱えながら、今日はもう言葉のことを何も気にせずやってみた。

分からないことは、普通にジャックへ質問した。

本来、質問は禁止なのに。

案の定、すぐ止められた。

そしてピケに言われる。

「日本語でやってみろ」

……いや、日本語でやっても意味ないと思うんだけど。

と思いつつ、やってみる。

すると、びっくりするくらいスラスラ出てくる。

「おまえ、すっごい、なんともいえない顔してんな、気ぃわるそうだな」

とか、僕がペラペラしゃべる日本語に

困惑している相手に対して、自然に言葉が出る出る。

そりゃそうだ。そして、その気分がちゃんとジャックにも通じる。

クラスメイトたちの、興味津々な視線を感じた。

ピケは、

「それでいい」

と言った。

確かに、言葉のストレスは多少解消された。

でも僕は、

“I completely agree.
But I want to communicate more in English.”

なんだよなぁ。

もう一つ、印象に残ったピケの言葉。

「この教室で、どんな感情が生まれても構わない。

喜怒哀楽でも、善悪でも、美醜でも。

ただ、自分の感情に正直でいてほしい。

うそをつくな。
いい人のふりをするな」

……日々精進ですな。

2コマ目はバレエ。
ひたすら励む。

3コマ目はミュージック。

今日は座学の日。

楽譜の読み方を学ぶ。

知ってたり、知らなかったり。
ひたすら励む。

4コマ目はアクティング。

週一のクイントン。

アクティビティをやりながらのリピーティング。

そこで一つ疑問が浮かんだ。

アクティビティをしている側には、
イマジナリー・サーカムスタンス
(想像上の状況)
がある。

でも、入ってくる側には無い。

ただ、
「コンタクトを取り続ける」
という仕事だけが与えられている。

これって、どうなんだろう。

今後、もう少し観察してみたい。

それと、今日やっと気づいたことがある。

講師たちがアクティビティについて細かく説明しなかった理由。

アクティビティを選ぶこと自体が、修行なんだ。

以前、

「もう少し説明してくれれば、ラクロスタマゴや膝上ハンマーは防げたんじゃ……」

と思っていた。

でも今日、クイントンの

「みんなでアクティビティについて話そう」

という言葉を聞いて、少し分かった気がした。

……遅いかもしれないけど。

放課後は、デイルと自主練。
いい感じで終える。

その後、図書館へ。

シモーンに提出した課題を受け取りに行く。

気づけば、課題について1時間も話していた。

その時、シモーンが言った。

“It really helps me.”

驚いた。

僕は一方的に教わっている感覚だった。

でも彼女にとっても、
「教えること」
が研究になっているらしい。

よかった。

できるだけ毎日来るように言われた。

渡りに舟とは、このことだ。

帰宅後、いつもの日課。

パスタを食べる。

今日もいっぱいやった。

明日はもっと英語が上達して、もっとコミュニケーションが取れますように。

それでは、おやすみなさい。

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