NY演劇留学記88|アメリカで初めてのシーン・スタディ

6時30分起床。

朝早く起きて、ひたすらセリフを覚える。

今日から、いよいよシーン・スタディが始まる。

実際の戯曲の一場面を使い、本格的に稽古するレッスンだ。

「いよいよアメリカで芝居をするんだ。」

そんな実感が湧いてきた。

配役は、講師のジムが一人ひとりを見て決める。

僕に与えられたのは『Stage Door』のキース役。

舞台を夢見る若い女優たちが暮らす寄宿舎を舞台にした作品だ。

今日の課題は、とにかくセリフを暗記すること。

一組ずつ前に出て、覚えたセリフを読む。

ただし条件がある。

「抑揚も句読点もつけず、ただ棒読みで最後まで読め。」

演劇経験者なら、思うところはいろいろあるかもしれない。

でも僕は、この学校では先入観を持たず、素直に取り組むと決めている。

順番が回ってきた。

最初は順調。

しかし案の定、途中で止まってしまう。

「句読点は気にしなくていい。」

ジムの一言。

英語で句読点を無視して暗記するのは、本当に難しい。

結果は玉砕。

結局、この日完璧に暗記して最後まで読めた組はいなかった。

休憩後、ジムが言った。

「今日はクラス全部を暗記に使う。時間を無駄にするかどうかは君たち次第だ。」

教室のあちこちで、みんなが小さくつぶやきながらセリフを覚え続ける。

気づけば授業は終わっていた。

長い昼休みには、学校の隣にあるジムで筋トレ。

少し体を動かすだけで気分が切り替わる。

午後はスピーチ、そしてミュージックの授業。

今日も一日、ひたすら励む。

帰宅すると、先輩がカルボナーラ風のパスタを作ってくれていた。

見た目はともかく(笑)、とてもおいしい。

夕食後、先輩は観劇へ。

僕は家で日課を済ませ、再びセリフ暗記に戻る。

ほぼスラスラ言えるようになったところで先輩が帰宅。

相手役になってもらい、何度も合わせる。

芝居の話をしているうちに、気づけば夜中の1時。

今日も全力を尽くした。

明日は、さらに一歩前へ。

おやすみなさい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました