【NY演劇留学:20/263】マイズナーテクニックで感情むきだし

 7時起床。演劇学校三日目、朝9時。

1コマ目、アクティング。感情むき出し

今日はジェームス45歳の誕生日。アリスがアイスケーキを用意、皆でハッピーバースデーを歌う。

その後レッスン中、ひっきりなしに他のクラスの講師や生徒が教室に入ってきて「ハッピーバースデー、ジェームス」とハグして帰っていく。アメリカ的で微笑ましい、軽いカルチャーショック。

 そしてレッスン。リピーティングが少し進歩する。これまではただ相手の言葉を繰り返すだけだったが、途中で自分の感情をいれてもいいし、言葉を変えてもいい。

ただし「本当に心が感じた時衝動あった時だけ」。感じたふりをしたり、何かを企んだりした途端、相手や講師に鋭く指摘される。嘘は許されない。

*リピーティング(繰り返し、リピュティションとも言う)とは、マイズナーテクニックに代表される演劇法。お互いに向き合って、最初は相手の言ったことを繰り返す。

徐々に自分が感じたこと、相手が感じているであろうことを繰り返す。その場で起こった一瞬の衝動も逃さないコミュニケーションを行う。

 アリスという初日から、外見もふるまいも目立っていた個性的で美しい女性(20歳くらい)がおもしろかった。彼女はとても感じやすい。

相手のメリル(少しお姉さん)は緊張していた。平静を装って、アリスとリピーティングをしていた。

 途中そのことに気づいたアリス。以下のようなリピーティングとなった。

メリル:私はあなたのアイシャドー好きよ

アリス:あなたは私のアイシャドーが好き

(何回か繰り返し後、突然)

アリス:あなたはもう私のアイシャドーを好きじゃないわ!

(メリル驚くも、平静を装って)

メリル:いいえ、私はあなたのアイシャドー好きよ

アリス:ノー!あなたは私のアイシャドーを好きじゃない!そんな風に私を見ないで!!

メリル:・・(絶句)

ここでジェームス、一旦二人のやりとりをとめる。

アリスは自分の衝動に素直に従った。繰り返しの何回目かで、もはやメリルが自分のアイシャドーに興味を失っていると感じたんだ。

それなのにメリルは「私はあなたのアイシャドー好きよ」と惰性で続けた。そのことをアリスに指摘されたが、自身の衝動を確かめなかった。でもそれはしょうがない、まだ慣れていないだけだ。

俳優はいつでも自分の衝動をストレートにさらけだせることが望ましい。普通に生活しているとなかなかできない。

いつも衝動に正直にいると生きづらい。感じたことを全部表現していたらぶつかって大変だもんね。日々の生活では抑制が必要。俳優ももちろんそれは同じ。

ただ俳優はいつでも衝動に反応できるよう、常に心と体を準備しておかなければならない。ジェームスもそのような事を言っていた。

アリスは気になる人物として印象に残った。明日は僕もやる。英語が心配・・ま、なんとかなるか。

二コマ目、ダンス。モダンorジャズ

昨日のバレーレッスンとは違う。モダン、ジャズ?ダンス詳しくないのでちょっとわからない。昨日より動きがおもしろかった。また報告します。

三コマ目、ミュージック。体の仕組み

初回のイントロダクションに続き二回目。今日は声を出す体の仕組み。

筋肉には指令で動く筋肉(手足等)と、指令なしで動く筋肉(内臓等)の二種類ある。

呼吸の筋肉は両方の特性を持つ。深呼吸は意識的だし、就寝中は無意識で呼吸している。

呼吸の際に横隔膜がどう動くかなど、具体的な説明があった。使っている筋肉を意識することが大事だとあらためて思う。

四コマ目、スピーチ&ボイス。演説?

スピーチは日本だと演説というイメージだけど、違う。

「正しく喋る」を追求する。講師から発音や、正しく(感情表現等含め)喋ることのレクチャーがあった。このクラスも楽しみだ。

授業終了後、即帰宅した。同期の名前もほぼ覚えた。一日中いっしょにいるので名前覚えるのも早い。

一昨日昨日と夜外出したので疲れ気味。今日は早目に寝る。濃い一日だった。おやすみなさい。

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