【NY演劇留学:29/263】涙がとまらない

7時30分起床。10日目。二週目金曜日。

1コマ目、アクティング。今日はレッスン中、ずっと感動の涙がとまらなかった。

まずジェイド。彼は男子最年少19歳。

自分もそうだったが、繊細で寂しがり屋なくせに生意気盛りな19歳満載なのである。

斜に構えてなかなか自分をださない。レビー相手に

「君は僕に勝とうとしている」「僕をコントロールしようとしている」

と、しばらくは自分のスタイルをくずさなかった。
しかし僕ら役者が、役者としてやってく上で、そんなポーズは全く通じないし、そもそも意味がない。

魅力的な役者、いや素敵な人間になりたかったら、今すぐそんなポーズはやめたほうがいい。

そんな彼が「あなたは(自分をだすことを)こわがってる」とレビーに指摘された頃くらいから変わってきた。

2~3分後「僕はこわい。どうしたらいいかわからないんだ」とぼろぼろ泣き出した。

本当の彼が出た瞬間だった。感動した。

でもしばらくして、また元の斜に構えたスタンスに戻っちゃった。自分を出すというのにも訓練が必要、といういい例だ。

次にマコーレ。彼はクラスの男で唯一メガネの(僕今コンタクト)読書家。

日本文学や映画にも詳しい、繊細で芸術家肌の男。

彼もはじめはスマイルを浮かべながらリピーティング(繰り返し)をしていた。

彼の相手はキンバリ(ジムの個人レッスンを受けていて、多少経験がある)。

マコーレも「あなたはここにいない、私のそばにいて」とキンバリに言われた時から変わった。

2~3分後「オー、フ〇〇ク!!どうしたらいいかわかんねんだよ!!」と彼に似合わない言葉を吐いて、ぼろぼろ泣きだした。

キンバリに「あなたは安全なのよ、怖がらないで」と言われ、手を握られ落ち着く。

そしてジョン。彼は子役からやっていて、すでに経験をつんでいる。

彼は逆に相手(ダーニャ)が自分に開いてくれないのが悔しくて、もどかしくて、寂しくて、

「僕はとても寂しいよ。まるでひとりぽっちだ!!」とぼろぼろ泣きだした。

いやー、それにしても1コマ目、ずっと感動の涙がとまらず、ものすごく疲れた。

ここに来て男達も徐々にだが、全開になってきた。

まだ二週目なのに、この調子で行くと来週どうなるんだろう。楽しみだ。

2コマ目、ボイス&スピーチ。発音とアレクザンダーシステムの習得にひたすら励む。

3コマ目、ダンス。今のところついていけてる、というか、むしろリードしている。でも油断は禁物だ。ひたすら励む。

学校終了後、今日は感謝祭。

お世話になったお友達夫婦を、今の同居人とともにもてなす。

彼はお好み焼き、僕はサラダ二種類、ポテトサラダともやしつなカイワレサラダを作って食べた。

ありがとう。感謝です。

お好み焼きうまかった!作ってくれた彼は、日本でお好み焼き屋の店長をやっていた。

焼き方もレクチャーもしてもらった。

「お好み焼きはホットケーキではない、生地はつなぎ。ほんの少しでいい」目からウロコだった。

おなかもぱんぱんで幸せな気持ちになった。明日は休日だ。な~んにもしない。ゆっくり休む。

というわけで今週も本当にありがとう。ではおやすみなさい。

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