【NY演劇留学:27/263】「退屈」に思うこと

7時30分起床。8日目1コマ目、アクティング。

ここに来てみんないい感じになってきてる。今日はブリアナとヘス(ともに20代前半女性)がリピーティング(*1)をやった。


(*1)マイズナーテクニックで行われる練習法。二人一組で行う。

最初は相手の言ったことをただ繰り返す。徐々に衝動も伝えていく。その過程で、瞬間の衝動をとらえられる(表現できる)ようになる。


今日のブリアナとヘスを見てもやはり、女性のほうが衝動を素直に表現するのは早い気がする。

男性は「相手より優位に立ちたい」という気持ちが強いのか、素直になるまで女性より時間がかかる気がする。これは性差別ではなく僕の実感。

マックスは、いい感じなんだけど、まだ(自分のプライドの)ダムの壁をぎりぎり守っている。早く決壊させればいいのになぁと思いながら見守る。

デイルはまだまだ時間がかかりそうだ。

今日印象的だった講師ジムの言葉は「本当に相手を感じて、その状況に巻き込まれたら”私は退屈している”という言葉はでないんじゃないかなぁ。」というものだった。

二人でリピーティングをしていると「私は退屈している」と言う人が結構いる。

確かに基本同じ言葉を繰り返すので、自分と相手にしっかり集中していないと、ただ言葉だけを繰り返すことになる。

一見退屈だと感じてしまう。特に学習初期はそうなりがち。

ジムはそのことを指摘した。私も全くその通りだと思った。

例え同じ言葉でも、相手のどういう気持ちが込められているかは多岐にわたる。

「あなたはすごくおもしろい」と言われた時、相手の状態はどうか?

心からなのか、逆の意味か、下心か、リスペクトか、見下しているか等々、多くの意味があるはず。

そしてその時の自分の状態はどうか?

嬉しいのか、嬉しくないのか、恥しいのか、天にも昇る気なのか、馬鹿にされた気がするのか、これまた無限にある。

「退屈している」

という言葉は、目の前で起こっている多くの事に気づかないほど鈍感か、気づかないふりをして向き合っていないかということ。

「私は退屈している」と言われて激怒した人もいる。

「自分と正面から向き合っていない!向き合え!」それはそういう意味だ。

ジムの指摘は上記を含めてのことだったと思う。

「~じゃないのかなぁ」というやわらかく断定しない、提案のような言い方も気に入った。

2コマ目、ダンス。まだ柔軟が多いけど、少しずつフリもついてきた。歩いてちょっと手のフリをつけるくらいだけど。

これならまだついていける。絶対ついていく!おじさんがんばる笑!

3コマ目、ミュージック。今日は声の仕組みについて。喉の構造を図で解説しながら、声の出る仕組みについて学ぶ。

このレッスン始まって5回目になるが、まだ一度も声をだしていない。体の仕組みとか、ちゃんと解説してからじゃないと実際の訓練に入らない。

仕組みや構造はとても大切、ただ生徒の心の準備、そして徐々に盛り上げる、いい意味で演出も入っていると感じる。

案の定、みんな声を出したくてたまらなくなっている笑。その辺りも指導がうまいなぁと思った。

4コマ目、スピーチ&ボイス。宿題が出ていた。今回は聞き逃さなかった。

(p)(b)(k)(g)(t)(d)(パバカガタダと読む)の子音が全て含まれている文章を持ってきなさいというもの。

一人ずつ読む。発音を治されるも「わるくないよ」と言われる。

今までのレッスンで先生に注意はされるが、頭ごなしに否定されている生徒は見たことがない。

細やかに指導するが100%生徒の為。自身の権威のためではない。それが本当に徹底されている。言葉の端々に感じる。

ボイスのクラスでは骸骨標本を持ってきて、体の仕組みを説明。

その後、いよいよアレクザンダーシステムに入る。これはボイスレッスンでは超有名な方法。

と言っても私も聞いたことあるだけ。詳しい説明はまたの機会にする。

今日は横になって首と肩のリラクゼーションをやった。気持ちよすぎて寝落ちするところだった。これからずっと続くらしい。楽しみ。

学校終わって直帰。一昨日昨日と夜外出したので疲れている。今日は家でじっくりお勉強することにした。

でも楽しみもほしいので、帰りに宝くじ(5ドル×2枚、はがき大の大きさ)を買って帰った。

アメリカの宝くじの仕組みについてはまた説明するが、スクラッチで1億円あたるくじ。

食後、ハウスメイト立会いのもと削る・・・でも当たりか、はずれかわからない笑。

日本のスクラッチとは違う・・結局結果がよくわからなかった。

見た感じ10$当たっているかもしれない。明日確かめる。

というわけで今日も全力を尽くした。おやすみなさい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました