【NY演劇留学:25/263】自分をかくしてる

7時30分起床。二週目突入、六日目。

1コマ目、アクティング。今日の主役はキャシーとデイル(プライバシーのため仮名)。

毎回主役が変わる。太陽にほえろみたい・・例えが古くてすみません。

キャシー、21歳は委員長タイプ。明るくて優しくて親切で仕切り屋さん。毎朝僕に話しかけてくれる。

今日壁にぶつかった。自分をさらけだせない。まだ方法がわからないだけだと思う。

相手はあのレビー(Vol.22参照)。「あなたは自分をかくしてる」「ちゃんと私に伝えて」と正直な指摘を、容赦なくズバズバ受ける。

「私は自分を隠してる」「ちゃんとあなたに伝える」と繰り返すも・・たまらず号泣。

でもその後格段によくなった。皆通る道だ。

デイル、26歳。彼も自分をさらけ出すことができない。アメリカ生まれの中国人。

外見はアジアンのネィティブスピーカー、大学で財政を学び銀行員。脱サラ組で僕と一緒。

とにかく賢い。まず頭で理解しようとする。そして今日壁にぶつかった。

なんとか今の自分を正当化しようとする。彼の気持ちはよくわかる。僕もそうだった。でもそれは何の意味もない。

がんばれデイル!の気持ちで見守る。気のいい男だし、頭もいいのでその内わかると思う。

今日僕の出番はなかった。

2コマ目、スピーチ。またしても聞き逃していた。宿題があった。

「じゃあ、みんな宿題のジンジャーブレッドマン出して!」先生の声に、皆かばんから描いてきた絵を出す。

「What’s the f**k, I didn’t know that!」と教えてもらったばかりのスラング交じりの感想を小さくつぶやく。

「スピーチする際、自分の体のどこが緊張するか書いて来い」という宿題だった。

皆、人間の身体のジンジャーブレッドマンの絵を描いて、印をつけてきている。

というわけで宿題忘れた。今度からちゃんと確かめるようにと叱られる34歳・・。

ミスを取り返そうと、より一層発音に励む。

3コマ目、ミュージック。今日はマッサージ。二人一組になって腰から肩、腕、首、顎と歌で使う筋肉のマッサージをする。

試しに日本のマッサージ(肘を肩にあて振動させるとか)をしてあげた。

「オ~、アメイジング!」みんな盛り上がる。「私も私も」と次次とやってあげた。

先生にもした。「イッツグ~ッ!」大好評だった。何でもやってみるもんだなぁ。

あ、それで思い出した。話それます。

14年前シカゴ留学した時、お友達のアメリカ男達といっしょにバーに行った。

「ヘイ、カツ(僕の愛称)、あそこの女の子にこう言ってみろ」と次の言葉を教わった。

「ホワッツハプニング、ユアホットスタッフ!!」。

何となく意味わかったが、おもしろそうなので言ってみた。すると見事に受けた。

そこにアメリカ男友達が来て盛り上がる会話。早すぎて僕はちっとも聞き取れない。

要は僕、飛び道具として使われたわけだ。

若く悔しかった僕は「スモウレスラー知ってるか」と、バーで思いっきり四股を踏んだ。

もっと盛り上がった。「何でもやってみる」で思い出した・・すみません。

夜、昨日知り合った、制作イベント会社に勤める彼女に紹介されたイベントを観に行く。

「news to me」というタイトル、4人のコメディアンや歌手が政治をネタにして客を笑かす。

早口すぎて内容聞き取れなかった。どうやら爆笑問題のアメリカ版みたいな感じらしい。

アメリカでは老若男女、政治についてよく語る。11月の選挙に向けてこのようなイベントが増えるらしい。

聞き取れなかったので、おもしろいかはわからない。でもまた一つ、ものを知った。

というわけで今日はおしまい。おやすみなさい。明日も全力でいきます。

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