【NY演劇留学:21/263】理想の講師

7時30分起床、四日目。今日は9時30分。

1コマ目、アクティング。重鎮講師

今日はピンターという週一回重鎮講師のレッスンだ。どんな重々しい人物が来るかと待ち構えていたら

へ~イ!!ハウズゴーイングバディ!!!

スーパーマリオのような鼻ひげ、ハイテンションな重鎮が入ってきた。

ピンターもジェームスもロイも、とてもフレンドリーで生徒に変なプレッシャーを一切感じさせない。

「緊張も恐れも普通の感情。受け入れてコントロールすればいい」

と言う。僕はこの学校であらためて確信したことがある。


その前にこの学校について再度説明しておく。正式名称は「ザ・ネイバーフッド・プレイハウス・スクール・オブ・ザ・シアター」(http://www.neighborhoodplayhouse.org/)

スタニスラフスキーの影響を受けたグループシアター(アメリカの伝説の演劇集団)の創立メンバー、サンフォード・マイズナーが「マイズナーテクニック」という演技法を確立し、50年以上教え続けた名門演劇学校である。すごい卒業生がたくさんいる。

ちなみに同じグループシアターの創立者、リーストラスバーグは「メソッド」を確立し、アクターズスタジオを作った。

日本では「メソッド」の方がよく知られている。アルパチーノやロバート・デニーロは僕も大好き。

それぞれ演技アプローチが違う。違いがまたおもしろいんだけど、長くなるので次回。


とにかく感じた確信は、

「表現者の感情や行動を否定した途端、指導者や演出家はその資格を失う」
平たく言えば、

「なにやってんの、全然だめそれ」

全否定を無神経に使う指導者もしくは演出家だ。例えそれが導きのためだとしても違う方法が絶対にある。僕は指導や演出にも興味があるので、肝に銘じた。話がそれた。

まずその重鎮ピンターに一人ずつ自己紹介をした。僕もつたない英語でなんとか自己紹介を終え、最後にピンターに聞いた。

「Do you know what I mean?(僕の英語わかった?)」

するとピンター、

「君は間違いなく正しい。”フリでもいいから自分は完璧に正しい英語を使っている”と思って行動しなさい」

そして彼は

「ファ✕✕✕!アイムコレクト!!」と叫び、その後僕に「君もいいなさい」と。

最初は椅子に座ったまま言わされた。ピンターも僕もだんだん興奮して立って叫んだ。

最後は二人で「フォー!!!」と絶叫。生徒から拍手と歓声があがった。気持ちよかった。ピンターはこうも言った。

「君達に宿題を出す。カツ(僕)と毎日しゃべりなさい。カツも毎日しゃべりなさい」

素直に嬉しかったし感動した。同期との距離がまた縮まった感じがした。

この日以降、アクティングレッスンでは、生徒ほぼ全員が、2日に一度感動の涙を流すことになる。詳細は今後。

本当にすごい体験をさせてもらったと思う。感謝の気持ちでいっぱいだ。

二コマ目、バレー。美しすぎる先生

講師はバーバリという女性。年齢わからないけど、かなり高齢だと思う。

たたずまい、醸し出す雰囲気が抜群に美しい。長年修養してるんだなぁ。ああいう風に年を重ねたい。

三コマ目、ミュージック。呼吸法

横隔膜を意識する呼吸法。寝転んだり、パートナーと背中合わせになったりしながら行う。

「スムース、アンド、リラーックス」という言葉を何回も言い、実際何度か落ちた(寝た)笑。リラックスタイムだった。

四コマ目、アクティング。理想の講師

本日二コマ目のアクティング。講師は違うAチームの講師(僕らはCチーム)クイントンだ。

彼の講師のスタンスは理想的。

口調、トーンは一見まじめだけど、必ず落とす、不真面目の真面目、高田純次的というか説明が難しい。

とにかくずっとクラス中バカうけだった。ダーニャ(クラスで最初に仲良くなった女性)なんて最初から最後まで爆笑していた。すごく嫉妬した笑。

僕はと言えば、喋りが早すぎて内容が聞き取れない。うーん、日々精進だな・・。

というわけで今日はおしまい。明日は課題の詩の朗読!おーどうするオレ。

今日もがんばりました。ではおやすみなさい。

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