【NY演劇留学:43/263】ブラジャー1枚!

ブラジャー1枚!

 8時起床。20日目。まだ風邪気味。11時間寝た。体調は昨日より若干いい。

 1コマ目、アクティング。レビー(今のとこ一番ニュートラルな27歳女子)とハロルド(ガテン系イケメン)が繰り返しを行う。

 今日からそれぞれが持ってきた、自分にとって達成するのが難しいアクティビティをやりながらの繰り返しだ。レビーのアクティビティは、割れてこなごなになった食器を、接着剤でつけるというもの。

 作業に集中するまで数分間、ハロルドは部屋の外で待つ。数分後入ってくる。ハロルド、レビーに不用意に近づく。ジムすかさず止める。「ストップ!全ての瞬間に意味がある。不用意に近づいちゃだめ。本当に近づきたくなってから近づくように!」。僕心の中でその通りと思う。ハロルドはまた外に出される。

 ジムがレビーに耳打ち「僕を信じろ、ウンタラカンタラ・・」。レビーいきなりシャツを脱ぐ!ブラジャー、一枚!!(オー、ディスイズ、アメリカ!)教室ざわつく。

 何も知らないハロルド入ってくる。「ホ~リ~、シ~ット(なんじゃこりゃ)!!」。格段によくなる。でも新鮮味はすぐ薄れ、また彼は部屋の外に出される。そんな調子でハロルド計6回外に出された。

 ハロルドについて一言。彼はこの学校に来る前電気工をやっていた。身長は170cmくらい、身長は高くないがガタイはかなりいい。顔もアントニオバンデラスをどうにかしたような濃いイケメンだ!

 そう先週ずっと僕のとなりで咳をして風邪をうつした彼だ。パッと見イケイケな感じなのだが、それがものすっごくシャイで素直でほんとにいい男なのだ。いつもは温和だけどいざと言う時には「俺体はるけんね!」って感じ、全身からそんな気配が漂ういい男。

 そんなハロルドは演技未経験だ。でも一つ一つのレッスンにほんとに誠実に向き合う。そこで起こった感情や(日常生活では)一見みっともないとみられがちな状況も正直に素直に受け止める。ぼくの勝手な見方だが、このままいけば彼はかなりいい役者になると思う。

がんばらないでがんばらないと!

 他にジャック(ちょっと経験あり、それが時々鼻につく21歳男子)とヘス(ちょっと経験あり、母性を感じさせる女子)が行う。ジャックはあいかわらずだが、「自分(自意識)と戦っている」と今日は言えた。ちょっとだけ素直になれた。

 キャシー(副委員長タイプ、ただいまモガキ中女子)とクリス(マットの次にでかい195cmくらいのMr.Cool)も行う。キャシーがんばれ!いや、がんばるな!このレッスン、っつうか演劇は「がんばらないでがんばらないといけない」のだ。

 2コマ目、スピーチ。アメリカ英語についてのビデオを見る。イギリス英語から方言、最近の造語に至るまで、言葉は日々変化しているということを検証する番組だった。言葉の変遷って世界中どこでも同じなんだなと思う。

 3コマ目、ダンス。今週ラスト講義だ。気合を入れる。ちょっと前のめりぎみにひたすら励む。

 放課後そのハロルドと自主練を行う。とてもいい感じで終了。ダンとレビーにみんなで飲みに行こうと誘われたが、すっげー疲れたので帰った。

 帰って具だくさんハヤシライスをまたまたどっさり作った。「よかったらどうぞ」と例によってメモを置き、たくさん食べた。

 今週も全力疾走をした。明日はのんびりする。なんとか完治させたい。なぜって!明後日なんとアクターズスタジオに行くのだ。詳細はまた。おやすみなさい。いい夢をみよう・・。

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